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Report 副専攻「演劇・舞台芸術」全体活動 「オペラを身近に!」

Report_副専攻「演劇・舞台芸術」全体活動

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副専攻名 「演劇・舞台芸術」
科目名 「演劇の鑑賞と理解・演習(入門)」
担当教員 丸本 隆 法学学術院 教授
履修年度・学期 2014年度・春学期

「オペラを身近に! アリアを聴き、制作現場を追体験する」

「演劇の鑑賞と理解・演習(入門)」2014年度春学期、第2回目の授業(6月21日)は、副専攻「演劇・舞台芸術」の全体活動(公開講座)として、「オペラを身近に! アリアを聴き、制作現場を追体験する」をテーマに、以下の内容で行われました。

導入部 「オペラとは何か?」 丸本隆(本学法学学術院教授)
第1部 「オペラの舞台監督の仕事」 八木清市(舞台監督協会理事)
第2部 「海外オペラ来日公演制作の仕事」 岡部雅弥(音楽事務所AMATI)
第3部 「オペラ歌手の仕事」
村田ゆうこ(二期会、ソプラノ) 池野博子(二期会、メゾ・ソプラノ) 岡部雅弥(ピアノ)

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演劇に興味があり演劇関係の授業を受講する学生でも、オペラに関しては「見たことがない」「知らない」といったケースがほとんど。そうした前提に立ってまず導入部で、学術的な立場からオペラに関する基礎知識が紹介されました。続いて、オペラづくりの現場で、舞台監督、海外オペラ来日公演のコーディネーターとして活躍する2人のゲストスピーカーから、それぞれの仕事について豊富な経験に基づく詳細なお話しを伺うことができました。最後に2人の歌手の方に、ソロや二重唱で9曲のアリアを、その都度説明を交えながらご披露いただき、参加者にとってライブでオペラを実体験できる絶好の機会となりました。
5時間に及ぶ授業となりましたが、多彩なプログラムによって研究と実践、理論とエンターテイメントがうまく噛み合い、あっという間の、そしてオペラを多角的に深く考えるための充実した企画でした。
出席者は常時100人ほど、のべ200人近くにのぼりました。それぞれのテーマごとに会場から多くの質問が出され、特に前方に陣取った「演劇の鑑賞と理解」の受講生をはじめ、20数名の学生が積極的に発言したこともあり、イベントは大いに盛り上がりました。
ゲストの岡部氏や参加した学生、また講座を共催した本学オペラ/音楽劇研究所の関係者からいただいた感想を次に紹介します。

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岡部 雅弥(音楽事務所AMATI)

私が学生時代から魅了され続けている「オペラ」の魅力を学生の皆さんに伝えたい。その思いが今回の講義の原点です。生の舞台体験を通して得られるもの。それは想像をはるかに超える「何か」が確かに存在していると感じています。その「何か」に心揺さぶられ、自らオペラの制作現場に飛び込み10年余りが経ちました。
もしまた機会をいただけるのであれば、続編として制作現場のより深いお話をさせていただきたいと思います。これを機に、劇場通いを始めてみませんか。きっと人生が今よりもっと素敵になるはずです。

髙沢 将太(法学部3年)

私は大衆文化的な演劇が好きでよく観ているのですが、ハイカルチャーの代表例ともいえるオペラは、鑑賞するにあたってのチケットの金額の高さ、加えてオペラに関する知識を得る機会が今までなかったため、興味自体はあるものの、なかなかオペラに触れる機会がありませんでした。
今回の公開講座は、そのような私にとって、オペラ理解のきっかけとして大きな意義があったと思います。特に、舞台に登場する役者のみならず、裏方の仕事をされている方の話を聞けたことは、単に表面的なオペラの知識を得るのみならず、より深い意味でオペラを知るという点で貴重な機会でありました。
今回の経験を通じて、オペラというものに少しでも関われたことは、人生をより豊かなものにするという意味で、とても素晴らしいことだったと思います。今後も、“演劇の早稲田”としてふさわしい、このような機会が提供されるよう願っております。

霜鳥 桜子(教育学部4年)

日本と海外では芸術の価値や劇場文化が全く違う中、そこを繋ごうとする仕事にも様々な物があるのだと実感した。日本でやるときには「海外ではこうだから」とういうエクスキューズは全く効かないし、同様に「日本では~」も効かない。どちらがいいというものではなく、そこを埋めるのがプロデューサーであり、これから工夫して探していかなければならないと思う。様々な次元・方向での文化の輸入のしかたについて、もっと知りたいと思った。

匿名希望(国際教養学部3年)

舞台監督、音楽事務所の方、現役の歌手と違う角度からオペラに関わっている人たちの話を聞くことができたのでオペラの制作をとても多面的に知ることができてよかったです。

橋本 紗弥子(文化構想学部3年)

どうやって公演が運営されているの? 外国語の歌詞だけど何て言っているの? オペラに親しんだことの無い人もある人もなかなか触れることの無い、普段覗けない裏側を知ることができました。
大学の講義として考えされられるオペラの課題点などが見えて来ながらも、個人的な興味として娯楽である演劇を楽しむこともできる素敵な機会だと思います。プレゼンターの方々がいずれも私たち学生の立場に寄り添い、優しく解説してくださるので、よりオペラが身近に感じられるのも魅力的です。

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金山 咲恵(文学研究科1年)

オペラについては劇場や大学の講義にて観たり学んだりする機会がありましたが、現場で実際に働いておられる演出家・制作者・演者という3つセクションの方々のお話は、全てが新鮮でした。オペラを素晴らしい芸術としてだけではなく、社会における重要な一要素として捉える視点が養われたように思います。
たった一日の集中講義でありましたが、こうして充実した時間を過ごせたことに感謝いたします。このように普段の生活や講義ではなかなか得られない、新しい学びのある講座が今後も開かれることを 期待いたします。

添田 里子(早稲田大学オペラ/音楽劇研究所招請研究員)

公開講座「オペラを身近に!」を聞かせていただきました。ありがとうございました。オペラは基本的に演劇なのに、ふつうは原語上演で、ただ聴いていて分かるとは言い難く、音楽や台本や上演にまつわる知識は、多ければ多いほど理解も感動も深まります。
現場で公演を支える方々のお話は、考えてもみなかった舞台上の現実や演奏について、想像を巡らせるいい機会になりました。これからオペラを聴くさい、きっと役立つことと思います。演奏の方々はあらかじめ、それぞれの経歴に重ねて、オペラに対するスタンスを明瞭に説明してくださったので、その後の演奏に説得力が増したように思われました。ふだんの公演ではありえないことで、「生」の力の所以を垣間見た思いです。このような講座を準備するのはほんとうに大変なことでしょうが、ぜひともまた開いていただきたいと思います。

森 佳子(早稲田大学オペラ/音楽劇研究所招請研究員)

今回の企画は、オペラ制作の現場の表と裏で働く方々の仕事の多様性について知るよい機会となりました。歌手の方々が地道な訓練の末に、華やかな舞台に立っているのだと実感すると同時に、裏方であるプロデューサーや演出家、舞台監督などの役割の重要性をも十分に認識出来る内容だったと思います。特に舞台監督に関してですが、芸術に対する繊細な感覚が必要とされる仕事だということを、実際の体験談から感じ取ることが出来たのは収穫でした。

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