Research Theme 研究テーマ
移民、未熟な民主主義、先住民の権利、ジェンダーの平等、移行期の正義、権力の植民地性、人権蹂躙
本研究所はラテンアメリカを研究領域とする多様な研究者の集合体である。早稲田大学における本領域のほぼ全ての研究者が参加する利点を生かし、研究者同士の学術的意見交換とプロジェクト提案を介して、ラテンアメリカ諸国が直面する様々な問題―移民問題、貧困、未熟な民主主義、権力の植民地性、人種間対立、ジェンダー差別、軍事政権と新自由主義政府下での人権蹂躙―の本質を解明し、その問題と向き合っていく方法を模索する。
Research Director 所長
Member メンバー
- 伊川 健二 文学学術院文化構想学部教授
- 石田 智恵 法学学術院法学部准教授
- 岩村 健二郎 法学学術院法学部教授
- ケラム マリサ 政治経済学術院政治経済学部准教授
- 後藤 雄介 教育・総合科学学術院教育学部教授
- 高橋 百合子 政治経済学術院政治経済学部准教授
- 寺尾 隆吉 社会科学総合学術院社会科学部教授
- 浜 邦彦 教育・総合科学学術院教育学部准教授
- 間藤 茂子 国際学術院国際教養学部教授
- マルティ・オロバル ベルナット 政治経済学術院政治経済学部准教授
- ロペス アルフレド 政治経済学術院政治経済学部教授
研究キーワード
移民、民主主義、先住民研究、ジェンダー、移行期の正義
研究概要
2014年に設立された早稲田ラテンアメリカ研究所(WILAS)は、これまで早稲田大学地域・地域間研究機構の下で運営されてきたが、2025年からは同大学の総合研究機構に移行する予定である。WILASは、南米研究の研究者たちが学術的な交流を行い、専門分野の狭い方法論や枠組みを超えて革新的かつ学際的な比較アプローチを探求するためのプラットフォームを提供してきた。WILASがこれまでに、国際的交流を通し探求し、その成果を国際的に発表してきた主要な研究テーマには、ラテンアメリカ地域における移民、貧困、脆弱な民主主義、継続する植民地主義、人種・民族的対立、ジェンダー差別、人権侵害と和解が含まれる。明らかに、これらの問題は21世紀に突然現れたものではなく、何世紀にもわたって論じられてきたが解決されていない継続的な問題として理解されるべき課題である。WILASの主要な役割は、1) 比較・学際的研究から得た知見を通じて、早稲田大学コミュニティおよび日本社会内でこれらの問題への意識を高めること、2) 複数の視点や角度からこれらの問題を探求し、考察して理解を深めること、3) これらの探求、考察において生じる複雑さに継続的に取り組むこと、4) 国際的であること、である。