1.趣旨
米国のCSPC (The Center for the Study of the Presidency and Congress)は1965年に創設された超党派のシンクタンクあり、1972年から年よりCSPC Presidential Fellows Programを運営しています。このプログラムに「2024年度International Fellows Program」として日本人参加学生を募集致します。このプログラムは、米国を中心とした各国のトップクラスの大学に所属する学生たちが、米国大統領制や議会制度、それを取り巻く政治政策課題等について米国政府機関やシンクタンクなどへの訪問や議論を行い、それぞれが設定した研究課題に沿った論文を作成するものです。その集大成としてワシントンDCでのカンファレンスが開催され、各自の研究発表を行います。若者の公共奉仕、リーダーシップ育成を目的とし、米国の他、日本、ブラジル、カナダ、ハンガリー、メキシコ、スペイン、英国等から毎年約50名が参加しています。このプログラムに参加した学生たちは、米国の政界や政府機関はもとより、国際機関やシンクタンク、各国の政府機関、国際ビジネスの各分野で活躍をしています。
派遣者は、9月から原則毎月実施されるオンラインセッションで意見交換等を行いつつ、自ら関心のある政治・政策に関わる課題について研究論文を提出し、翌年3月にワシントンDCで実施されるカンファレンスで発表することが求められます。
応募資格・応募条件・応募方法等詳細は以下を確認してください。また、具体的なプログラムスケジュールが決まっていないため、「7. 注意事項」を含め内容をしっかり確認いただいた上で応募ください。
2.概要
(1)募集人数
1名
(2)2024年度プログラムスケジュール
2024年9月~ オンラインセッション開始(月1回)
2025年3月 ワシントンDCでのリーダーシップ会議(March 19 – 26, 2025)
2025年5月頃 最終論文提出
(3)主な費用
- 渡航費(国際航空券)、米国内滞在費(一部の食費)、DCでの会議中の交通費はCSPCが負担。
- 日本国内旅費、海外旅行保険費用、米国内での医療費(必要な場合のみ)は自己負担。
3.応募資格
以下のすべてを満たしていること。
(1) 早稲田大学に正規生として在籍する学部生。留学中の学生も対象とする。大学院生は応募不可。
- 例年米国側フェロー学生は、参加時に学部4年生が多い。日本側フェローとしては、基本的には学部の全学年を対象とするが、学部4年生以上の者、もしくは3年卒業予定の者が応募する場合、春学期リーダーシップ会議期間 (2025年3月予定)、最終論文の提出スケジュール(2025年5月予定)の都合上、2025年度春学期も学部生として在籍していることが求められる。
- 全ての学科・専攻からの応募が可能。過去のフェローの専攻、副専攻は、「政治」、「歴史」、「国際関係」、「ビジネス」、「哲学」、「経済」、「公衆衛生」、「ジャーナリズム」等。
(2) プログラム参加期間(最終論文提出までを参加期間とする)も大学に在籍していること。
(3) 日本国籍を保有していること又は日本への永住が許可されていること。
※プログラムを通じて学んだことを日本社会に還元し、日米関係の更なる進化のため、そして国際社会のために貢献したいという意欲を有する学生を募集します。
4.応募条件
(1) 成績優秀であること(GPA3.5以上、平均してA-の成績であること)。
- GPAの計算については、留学センターの定めるこちらの計算式をご利用ください。
https://www.waseda.jp/inst/cie/assets/uploads/2024/02/2024-Study-Abroad-Guidebook_JP.pdf
(留学の手引き 11ページ参照)
(2) 語学能力において、原則TOEFL 100またはIELTS 7.0以上(英検やTOEICは不可)を有し、英語で議論する能力、ライティング能力について、米国学生と遜色ない能力を有していること。
(3)米国政治、国際関係への強い興味を持っているとともに、ディスカッションの場で自身の専門分野のみならず、文化、歴史、時事問題などを含めて幅広く日本について議論でき、貢献できること。グループ、チームワーク学習に積極的に参加できること。CSPC関係者や各国からの参加学生と今後につながるネットワークを構築できること。
(4)国際政治経済、米国大統領制(U.S. Presidency)・米国議会等に直接関連するテーマでオリジナルの研究を行うこと。10-15枚の最終論文ならびにその他の提出課題を期日までに作成すること。その他、CSPCの要請に応じてop-ed やpolicy memoの作成等に応じること。
(5)2025年3月の春学期リーダーシップ会議に参加できること(大学や個人の都合を理由とした欠席や遅れての参加は認められないので注意すること)。
(6)選考プロセスである面接に参加できること。
(7)早稲田大学の規定に基づき、米国でのリーダーシップ会議参加期間中の不慮の事故や疾病をカバーする海外旅行保険に加入すること。
(8)派遣が決定した後でも、不適格な行動が見られる場合、以降のプログラムへの参加を認めない場合があるので注意すること。
(9) 応募者は、プログラム参加に伴い、氏名、所属大学・専攻、学年の情報および発表資料や参加風景写真を、CSPCのホームページや報告書等に掲載することに同意したものとする。
(10)プログラム期間中に執筆する論文を指導してくれる教員を応募者自身で調整できること。
5.応募方法
(1)提出書類
① 2024年度_CSPC申込書(MS-Word)
② 英文履歴書(CV)(書式自由、A4)
③ 英文成績証明書(GPA含まない)
④ 語学能力証明書 (原本コピー)
(2)提出先・提出期限
①~④を以下フォームより期限内に提出すること。
提出フォーム:https://my.waseda.jp/application/detail/application-detail?communityContentLinkId=571651301
提出締切: 2024年7月12日(金)17:00まで(厳守) → 2024年7月18日(木)15:00まで延長!(厳守)
6.選考方法
(1)選考スケジュール
~7/18(木)15時まで |
募集期間 |
7/26(金)14時以降順次 | 書類選考結果発表 ※応募者全員にWasedaメールでお知らせします。 ※合格者には、面接試験の詳細もあわせてお送りいたします。 |
7/31(水)、8/1(木) | 面接選考試験 |
8/5日(月)14時以降順次 | 面接選考結果発表 ※応募者全員にWasedaメールでお知らせします。 |
(2)書類選考
出願締め切り後、書類選考を実施する。書類選考通過者は、面接選考に進む。
(3)面接選考
書類選考通過者を対象に面接選考を実施する。面接の集合時間は、書類選考結果通知時に通知する。
*一人10分程度の英語での面接となります。日時の変更はできかねますので、ご了承ください。また、その他、面接内容についての質問は一切受け付けません。
7.注意事項
- 現段階での渡航スケジュールは2025年3月予定となりますが、事情によっては変更となる可能性があることを事前にご了承いただける方のみ応募してください。
- 状況によっては早稲田大学またはCSPCの判断で、留学中止もしくはプログラム形態が変更(オンライン等)となる場合があります。
- 留学先国(アメリカ)への滞在 Visa・日本入国のためのVisa等の取り扱いについては、常に現地の大使館や関連 WEB サイトで必ず最新の情報(必要書類・申請料・申請期間等)をご自身で確認するようにしてください。
8.個人情報の取り扱い
提出書類に記載された情報は、早稲田大学留学センターを通じてCSPCに提供されますので、予めご了承願います。なお、いただいた情報は、厳重に管理の上、本目的以外には使用致しません。
【関連URL】
CSPC概要:https://www.thepresidency.org/mission
【問い合わせ先】
早稲田大学留学センター4階 [email protected]
-2013-2014参加学生の声- 早稲田大学卒業生 庄司 航平
CSPC International Fellows Program は貴重な機会を数々与えられるプログラムであります。一方で、それを最大限に活かすためには相当の覚悟、準備、知識、コミュニケーションスキル、そして勇気が必要だと感じました。プログラムの詳細に記載されているように、世界中のトップレベルの学生、政府高官及び高ランクの国際機関職員など、普段ではお会いできない人々と少人数でディスカッションをするイベントが多数あります。ここで勇気を振り絞り、会議までに重ねてきた準備や知識を活かし、ハイレベルなディスカッションに貢献できれば貴重な意見や情報を聞くことができます。さらに、場合によっては連絡先を頂くことができ、今後の情報収集、ネットワーキングにおけるかけがえのない財産となる可能性すらあります。また、自由時間については、Ivy League校をはじめとするそれぞれの大学内の選抜を潜り抜けてきた優秀な学生とパーソナルなレベルで交流する機会でもあります。他にもアメリカ政治の中心というユニークな環境を活かし、例えば事前に普段日本ではお会いできないような方々と個人的に連絡を取り、面談を入れたりすることもできます。ただし、当プログラムではあくまでこのような機会が与えられるだけです。ディスカッション中に何も発言せず、自由時間にテレビを見ていても、すべてのタスクを終えることはできます。しかし、これではあまりにもったいないと思います。当プログラムは、大学時代最大のハイライトとなり得ますし、今後の人生における貴重な財産をいくつも得られる機会でもあります。以上を踏まえ、CSPC International Fellows Programを最大限に活かせると思う方々には、奮って応募いただきたいと思います。
-2012-2013参加学生の声- 立命館大学卒業生 吉川 睦 (2013 Moffet Award受賞)
CSPC International Fellows Programの一番の魅力は、アメリカ現代政治、外交や国際経済、リーダーシップなど幅広い分野のゲストスピーカーから話を聞くことができ、それだけではなく、その場で意見交換ができることだと感じました。年に2回ある会議は、前半のInternational Fellowsだけで、ペンタゴンやアメリカ国務省、シンクタンク、大使館などを訪問するフィールドスタディと、後半のアメリカ人学生と合流し、ホテルの会議室で開かれるPresidential Fellows Conferenceに分かれています。実際にワシントンD.C.で働いている人に会い、話を聞き、質問をする、アメリカならではのインタラクティブなプログラムです。
私は、このプログラムを通して、アメリカ政治はもちろんのこと、今アメリカ人学生が何を考えているのか、どういうキャリアを描いているのか、ディスカッションにはどのように参加したら良いのか、などの実践的な知識も学ぶことができました。
応募を考えている人へ。全体を通して、とても詳しいアメリカ政治や歴史の知識が問われます。また、政治家やジャーナリストやリサーチャーとしての働き方などの話もたくさんあります。アメリカ政治専門の方、政治家志望の方、現在大学生で大学院志望の方等に是非、応募して欲しいと思います。