留学体験談 / Testimonial
Q.留学を通じて得た成果を教えてください / Q. What have you achieved through studying abroad?
せっかく留学に行くならスウェーデンでしか学べない内容を学んで帰ろうと考え、福祉政策や行政学など社会科学分野から履修を組んだ。早稲田では主に人文科学分野を学んでいたため、ほとんど未知の新しい挑戦であった。出国前もこの点がかなり気掛かりだったことから、自身の中で無意識のうちに、今回の留学のいわば裏テーマとして、社会科学分野の基礎を習得して帰ってこようという決心が軸になっていたのだと、今になって思う。
福祉大国と呼ばれるだけあって、国家の役割がサービス提供のうち大きな比重を占めており、その点日本と比較しながら双方を客観的に分析する良い機会となった。中でも、日本をはじめとする東アジアの国々は家族がサービス提供において比較的大きな比重を担っており、高齢者のケアはある程度家族が提供するが、それは北欧諸国では当たり前のことではなく、高齢者の自立を促進する公的サービスがより発達している。日本に留まっていたら国内のシステムしかわからなかったであろうから、一度国を出て北欧に身を置き、それぞれの福祉政権のモデルの特徴を身を以て理解することが肝要であると実感した。
授業スタイルも日本とは大きく異なるものだった。一つのコースは1ヶ月ほどで完結するが、その分ハイスピードで授業が展開されていく。予習が追いつかないこともあったが、その期間はその授業に集中できるため、記憶には残りやすかったように思う。グループワークも全体的に多めで、さまざまな国の留学生と仲良くなるチャンスがたくさんあった。学部生だけではなく院生もおり、深い議論から良い刺激を受けた。
全体的にレクチャーの比重が少なく、それよりも自分で調べて自分の言葉で表現することを求められる印象。これは日本とは大きく違う特徴で、慣れないうちはひどくストレスだったが、なんとか乗り越えて大きく成長できた。毎週プレゼンを課す授業もあり、プレゼンが苦手で日本では避けてきた自分にはプレゼン力を鍛える良い練習になった。
留学前の自身のアカデミック背景としては人文科学がメインだったため、今回の留学は全くの新しい挑戦となると決めつけていたが、いざ授業を受けてみると、文化的要素は社会科学分野にも必ずついて回るものということがわかった。もし私のように、留学先での授業内容の背景知識がなく不安に思っている人がいたら、今まで得た知識は見聞は必ず役立てることができるということを念頭に置き、安心して挑んでほしい。





