- 研究番号:22P16
- 研究分野:technology
- 研究種別:プロジェクト研究
- 研究期間:2022年04月〜2024年03月
代表研究者

渡邊 克巳 教授
WATANABE Katsumi Professor
基幹理工学部 表現工学科
Department of Intermedia Art and Science
URL:http://www.fennel.sci.waseda.ac.jp/
研究概要
人間や情報システムの表層にありながら必ずしも意識されない潜在的な情報が、顕在的行動に与える影響の科学的解明と活用を目指した実験・調査研究を行う。認知科学では従来、自覚的な言語報告や身体動作の測定に重きが置かれてきたが、我々のこれまでの研究により、むしろ自覚的でない情報が人間の行動や意思決定に決定的な影響を持つことが分かってきた。そこで本研究では、過去15年間、当研究室で用いられてきた測定・解析技術(身体動作、認知行動や自律神経応答の計測)を継承し、人間が五感情報を知覚・認知する際の注意過程、意思決定プロセス、行動への変換過程などを、潜在・顕在過程の両面から解明することを目的とする。特にこれまで行ってきた理工総研プロジェクトにおいて、無自覚的な刺激が感情・気分状態を変調させ、行動に影響を与えることを示してきており、今後はそれが人間の潜在的・顕在的な認知・行動に及ぼす影響とその範囲を明らかにする。