- 研究番号:23P07
- 研究分野:technology
- 研究種別:プロジェクト研究
- 研究期間:2023年04月〜2026年03月
代表研究者

桐村 光太郎 教授
KIRIMURA Kotaro Professor
先進理工学部 応用化学科
Department of Applied Chemistry
URL:https://www.waseda-applchem.jp/ja/professors/kirimura-kohtaro/
研究概要
発酵を利用したものづくりは、古来より行われている発酵食品の製造のみならず、バイオテクノロジーの発展とともに医薬品製造や環境調和型の化成品製造を行うために必要不可欠な要素技術として認識されている。発酵の生化学プロセスやその実用化を研究する学問を「ザイモロジー」と称されるようになり、産業技術のグリーン化の切り札として期待されている。
2022年度末に終了するプロジェクト研究「次世代ザイモロジー(第1期)」(桐村、他)では、有機酸変換酵素(可逆的脱炭酸酵素、アコニット酸異性化酵素)やアミノ酸水酸化酵素などを利用した有用物質生産に成果を挙げ、学術的にも産業的にも高い評価を受けている。共同研究を実施してきた企業等からは上記プロジェクトの成果を継承しながら新規なプロジェクト立案の要望があった。これらを背景として本申請プロジェクトを企画立案するに至った。
本申請プロジェクト「次世代ザイモロジー」は、資源循環型社会の構築に資する新規な微生物発酵によるものづくりの概念を提示しながら、その発展型と実践例を社会に向けて発信していくことを目的としている。バイオテクノロジーを駆使しながら、従来型の発酵技術や化成品生産技術とは一線を画する「理想型を追求した」生産技術体系を構築するための新規な取り組みを開始する。基礎と応用の両面からの研究展開により、新規な次世代型のザイモロジー利用有用物質技術体系を他機関に先駆けて構築することも本申請プロジェクトの目的としている。