Waseda Research Institute for Science and Engineering早稲田大学 理工学術院総合研究所

プロジェクト研究

共生環境化学研究(3期目)

Symbiotic Environmental Chemistry
  • 研究番号:22P55
  • 研究分野:bio
  • 研究種別:プロジェクト研究
  • 研究期間:2022年10月〜2025年09月

代表研究者

中尾 洋一 教授
NAKAO Yoichi Professor

先進理工学部 化学・生命化学科
Department of Chemistry and Biochemistry

URL:http://www.chem.waseda.ac.jp/nakao/#

研究概要

医薬品や試薬のシード化合物として注目されてきた海洋天然化合物は、海洋生物に共生している微生物がその生合成に関わっていることが明らかになりつつある。土壌についても、土壌微生物との共生バランスが農地の生産性に強く影響することも知られている。一方、日本の伝統的発酵食品では、麹や乳酸菌などの発酵微生物が生産する代謝産物がわれわれの健康維持に関与すると考えられている。これら発酵による代謝産物は、体内に取り込まれるのみならず、腸内に共生している腸内細菌叢にも影響を及ぼすが、その結果どのようにして健康を維持するかについての分子機構についてはほとんど明らかにされていない。さらに、微生物は自然環境を維持する役割を担っているが、環境中に存在する微生物種は多種多様であるため、それら微生物が互いにどのような影響を及ぼし、環境を維持するかについてはほとんど未解明である。
以上いずれのケースにおいても、環境(発酵食品、腸内、海洋生物体内、土壌・水中環境)―微生物の共生関係がカギとなっており、これらの共生環境を維持するための機構を理解することは健康維持や、医薬品などの高付加価値化合物及び水産物・農作物の生産、さらには環境保全・環境理解にとって利用価値の高い知見となりうる。そこで、本プロジェクト研究ではさまざまな環境―共生関係を対象として、その関係性を成立させている機構を分子レベルで解明することを目的とする。

年次報告

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