光がもたらす無限の可能性を楽しんでみませんか
修士課程二年 孔德卿
人間の知恵が生まれて以来、人々は、まず、光に畏敬の念を抱き、徐々に光についてわかり始め、そして光を手にして、応用してきました。エネルギー、通信、生物学その他今日の様々な分野の科学技術の進歩と発展は光の研究に密接に関係しています。私達の研究室は、主として光ネットワーク、光センサー、ナノ光デバイスに焦点を当てて、光のもつ無限の可能性を探っています。
最近の例では、近接場光学用プローブへの誘電体スロット導波路の応用を提案しました。高屈折率コントラスト構造を持つ50nmコアのスロット導波路により、プローブ先端周辺領域においてナノメートルサイズの光スポット照射を可能にします。このプローブは誘電体のみで構成されることが特徴であり、従来の金属膜付テーパープローブと同等以上に低損失で照射・集光が実現できます。ナノデバイスに関しては、誘電体導波路のみならずプラズモン導波路も研究しています。プラズモン導波路は、金属と誘導体と境界面やギャップ中に光を閉じ込めることができるため、例えば高密度な光を数十ナノメートルという狭空間に効率よく結合・伝搬させる手法などを研究しています。実際には光学的シミュレーションソフトウェアを用いて、ナノ導波路の設計と性能分析を行っています。光ネットワークの研究では、FTTHを構成する信頼性の高いネットワークモデルを考案し、これらモデルの伝送特性や信頼性を定量的比較検討することで、高信頼かつ経済的な光ネットワークの物理構成を提案してきています。光センシング研究に関しては、多様な環境情報に加え、人の動きなどを測定するための光計測手法について検討を進めつつあります。
こうした研究面の魅力に加え、私達の研究室にはクリエイティブで親しみやすい雰囲気があり、ここでは、型通りの研究よりも優れたアイデアや独創的な洞察が高く評価されています。坪川教授は学術研究に関する私達の考えに常に熱心に耳を傾け、丁寧で建設的なコメントをくださいます。研究室内の他のメンバーも皆フレンドリーで、研究についてだけでなくゲーム、アニメ、趣味などについて、国籍の垣根を越えて語り合っています。
皆さんが仲間に加わってくれることを楽しみにしています。こうした挑戦しがいのある、創造性に富んだ魅力的な学術分野を一緒に研究し、家族的な雰囲気の研究室で同じ時間を共有して、小さな光の点がもたらす無限の可能性を楽しみながら追求しませんか。
(写真左から : 研究室、実験装置、パーティー)