スマートマルチメディアと通信システムのための研究開発
博士後期課程二年 陳 高星
池永教授は画像理解のための高性能ASIC、実時間MPEG2エンコーダのチップセット、超並列LSI、そしてシステム設計等のための設計・試験方法論の研究を1990年まで行ってきました。近年は画像、セキュリティ、ネットワーク処理のためのアプリケーションSoCに関心を持っており、特にH.264エンコーダ、JPEG2000、LDPCデコーダ、UWB無線通信、公開鍵暗号、物体認識など向けのLSIの研究に力を入れています。
私達の研究室では、画像・動画に関する研究ならどんなものでも大丈夫です。最近の主な研究は、動画像圧縮とコンピュータービジョンの2つです。動画像圧縮ではHigh Efficiency Video Coding(HEVC)とその拡張に、コンピュータービジョンでは物体認識・追跡に注力しています。動画像圧縮やコンピュータービジョンといっても根幹にはたくさんのトピックが関係しています。最近では早稲田大学大学院のスポーツ科学研究科と協力してアスリートの動作解析に取り組んでいます。私達はこの研究で2020年の東京オリンピックに貢献すると心に決めて日々努力を重ねています。
研究室には博士の学生が1人と修士の学生が12人所属しています。日本語、英語、中国語が飛び交う本研究室はとても和気あいあいとしています。ゼミはウィークリーゼミとオープンセミナーの週2回です。月曜日のウィークリーゼミでは一人ひとりの学生が毎週の進捗状況を共有し、池永教授がそれを指導してくださります。水曜日のオープンセミナーでは2人の学生がそれぞれの現在の研究と今後についてプレゼンテーションを行います。オープンセミナーでは卒業発表さながらのフォーマルな発表が行われます。このオープンセミナーによって、研究室の学生のプレゼンテーション技術が大幅に向上していきます。
節目には新入生歓迎会、忘年会、卒業生送別会等の様々な活動が催されます。また、毎年9月には池永教授のお宅でBBQパーティをするのが恒例となっています。研究を心から楽しみたいという人はぜひ池永研究室にいらしてください。
(写真左から : BBQ, 国際会議, 卒業記念)