School of Humanities and Social Sciences早稲田大学 文学部

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「外国語の扉を、もっと身近に」文学部 山崎玲美奈准教授(新任教員紹介)

自己紹介

私の主な専門分野は、朝鮮語学、朝鮮語教育です。しかしながら、大学の学部生だった頃から朝鮮語を教える仕事に就こうと考えていたわけではありません。偶然にも縁あって朝鮮語を専攻しましたが、はじめの頃は授業の内容についていくのも精一杯の状態で苦戦の連続でしたので、朝鮮語を教える立場にいることが自分自身とても不思議に感じられます。

私の学生時代では高校までの外国語学習というと、やはり英語が中心で他の言語を学んでみる機会というのはあまりありませんでした。そのため「外国語=難しい、勉強」というイメージが強く、外国語を実際に使うというイメージを具体的には持っていなかったように思います。その後、大学で朝鮮語を専攻し、1年生の夏休みに短期研修で初めて韓国のソウルへ行き「伝えるための外国語」「理解するための外国語」という側面を文字通り体感したことで、徐々にそれまでの外国語学習への印象が無くなっていきました。

私は大学の教壇に立って学生の皆さんと学ぶ他に、これまでに通訳や教材の作成、ラジオやテレビの講座の講師等を担当させていただいてきました。その中で、自分一人だけではちょっと開けづらい「外国語への扉」を学習者の方と一緒に開けて中までご案内し、良ければもっと奥までご一緒するような気持ちで外国語への扉をもっと身近にすることができればということを信念に試行錯誤を続けています。

ラジオとテレビ講座のテキスト

 

私の専門分野、ここが面白い!

朝鮮語学では、現代朝鮮語の与格の研究をしています。辞書や文法書に記載されていない制約や使用条件等があるのではないかという観点や、いくつかある与格形式の差異点や使用範囲についてを実際の用例やコーパス等を用いて収集・分析を行います。

朝鮮語教育では、朝鮮語学の研究をもとに多様な教材作成を行っています。独学で学ぶための教材や大学の授業で使用する教材を中心に、学習者も教える側の立場の人も使いやすい教材や、対面授業でもオンライン授業でも使うことのできる「動く教科書」(もちろん動かさなくてもいい教科書でもあるもの)を様々な形で作成していきたいと思っています。これまでも今後も言語研究と外国語教育の現場をつなぎながら、互いの長所をより良く活かしながら発展させていく一助になることが目標です。

東大門近くの清渓川の夜景

 

プロフィール

やまざき れみな。新潟県出身。東京外国語大学外国語学部卒業(朝鮮語専攻)、同大学大学院博士前期課程修了。東京大学大学院人文社会系研究科満期退学。早稲田大学、東海大学、フェリス女学院大学、上智大学での非常勤講師等を経て2024年4月より現職。
2019年NHKラジオ「まいにちハングル講座」講師。2022、2023年度NHKテレビ「ハングルッ!ナビ」講師。
NHK語学講座テキストにて「日常会話で実践!いながらハングル」、「書き込み式ハングルレター講座」、「山崎先生のハングル相談室」などの連載を担当。
主著に『はじめてのハングル能力検定試験 3級』(2011年、アルク)、『キクタン韓国語会話 入門編』(2017年、アルク)、『口が覚える韓国語―スピーキング体得トレーニング(改訂版)』(2018年、三修社)、『キムチ1 韓国語 入門』(2021年、朝日出版社)、『超入門! 書いて覚える韓国語ドリル』(2023年、ナツメ社)などがある。
論文に「現代朝鮮語の与格形式-eykeyの示す「場所性」について―移動動詞結合と存在詞結合を中心に―」(2017年,『東京大学言語学論集』38)など。

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