2014年度から始まった、福島県白河市との地域連携事業。2017年までに、SCS(ストリート・コーナー・シンフォニー)、早稲田大学グリークラブを派遣してきました。
昨年は、本学の誇る国内でも珍しい三味線サークル「早稲田大学津軽三味線愛好会 三津巴(以下、三津巴)」と、日本最大規模の大学合唱団「早稲田大学混声合唱団(早混)」の二団体を派遣。白河市内でのアウトリーチ、「白河文化交流館コミネス」での演奏会を実施し、大成功をおさめました。
開催6年目となる2019年度。白河市からの熱いラブコールにこたえ、今年も引き続き三津巴と早混を派遣しました。
- 今回の公演には、総勢70名の学生が参加しました
- アウトリーチ前には小峰城歴史館を訪問。白河の歴史についても学びます
アウトリーチとしての地域交流
地域連携事業では、学生を派遣して交流事業を行う場合、学生と地元市民との交流も実施するようにしています。今回はコンサートの前日9月15日(日)に、老人ホームせせらぎ会津町と児童養護施設白河学園に訪れて交流を行いました。
せせらぎ会津町でのアウトリーチ
老人ホームせせらぎ会津町では、三津巴がアウトリーチを実施しました。
- せせらぎ会津町は、コミネスの目の前にある施設です
- 施設長の八取さん。今年も素敵な看板を作ってくださいました
アウトリーチでは、「スサノオ」「炭坑節」「朧月夜」などを披露しました。
- 司会は三津巴三年・近藤さん
「炭坑節」では入所者の方から曲に合わせた手拍子をいただき、演奏する学生がうれしさに顔をほころばせる一面も。また、「ふたりはプリキュア」など三味線のためにアレンジした現代曲も演奏されました。昔懐かしい三味線の調べが一転、大迫力の音色となり、集まった方々は皆聴き入っていました。
入所者の方からは、
「若いころを思い出し、懐かしくなった」
「これだけたくさんの三味線が集まって演奏している様子は見たことがなかった」
「今日が楽しみで、ひ孫も連れてきた。聞かせることができて本当に良かった」
などうれしいお言葉をかけていただくことができました。また、施設長の八取さんからは、「ここで皆さんとお会いでき、共に過ごした時間は一期一会の宝物。これからもぜひ頑張ってほしい」との激励をいただきました。
白河学園でのアウトリーチ
児童養護施設白河学園では、早混がアウトリーチを実施しました。
- 司会は早混3年加藤くん(壇下右)
- ピアニスト加藤さん。今年もアウトリーチからご参加いただきました
アウトリーチでは、早混の学生たちによるミニコンサートからスタート。「ホール・ニュー・ワールド」「星に願いを」など、誰もがよく知るディズニーの名曲メドレーが演奏されました。
その後は、集まった30名ほどの子供たちとレクリエーションを行います。今回は、映画「白雪姫」でおなじみの「ハイ・ホー」を、6つのグループに分かれて歌いました。
大学生のお兄さん、お姉さんたちと一緒に歌や踊りを練習するというめったにない機会に子供たちは大喜び。最後はお隣のグループの人たちと輪になって歌いました。
白河市との文化交流事業の一日目は、和やかな雰囲気のうちに終了しました。
白河市×早稲田大学の文化交流事業 二日目はこちらから