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20周年を迎えパワーアップ! 第20回おもしろ科学実験教室 in 鴨川 を開催しました

早稲田大学では、千葉県鴨川市との地域連携事業の一環として、1998年から「おもしろ科学実験教室」を実施しています。これは、地域との交流を通して社会への貢献や本学の魅力を理解してもらう取組みであり、普段は理工系学生の実験サポート等を行っている技術系職員が、鴨川市と隣接地域の小学校から集まる約180名の子どもたちに実験を指導し、毎年大変好評を得ています。
今回は記念すべき20周年を迎えた年であることから、本学では周年事業として二つの試みを行いました。
一つ目は、例年設ける4実験のうちの1テーマを、本学の理工系大学院生グループが指導するものです。
本学では、「大学の教育・研究への積極的な学生参画の推進」を主要な目標としており、自分の進路を理工系に選んだ学生に、将来の後輩となるかもしれない子ども達に科学の面白さを伝える経験をしてもらうことは、彼らの今後のキャリア形成に繋がると考えての試みです。
二つ目は、実験教室は定員制という関係上、どうしても参加できない子どもさんが出てしまうため、より多くの方に参加いただける、講師が実験をショー形式で実演する「演示実験」を実施したことです。講師の実演形式といっても、随所で参加者にお手伝いをいただいたり、結果の予想をいただいたりして、参加者との一体感を重視した内容としました。

会場となる鴨川市文化体育館では、本学の他、千葉県立長狭高等学校化学部や鴨川市も様々な実験ブースを設けており、全体では400名を超える子どもたちが色々な実験や工作に参加する一大イベントとなっています。

1.今年も盛り上がったおもしろ科学実験教室

例年形式の、実験教室の今回のテーマは「自分のDNAを見たり、触ったりしよう!」、「倒立振子ロボットを作ろう」、「ぶるぶるロボットを作ろう」、「色が変わる?!消える?!魔法の溶液で実験してみよう」の4つで、8月23日(水)に実施されました。どの子どもたちも真剣に取り組み、実験教室終了時には、鴨川市長と本学総長連名による修了証とプレゼントが授与されました。

(1)開講式

開講式では、鴨川市教育委員会代表と本学代表の挨拶、実験スタッフの紹介と、これから始まる実験教室の諸注意が行われ、気分は否が応でも盛り上がります。

(2)自分のDNAを見たり、触ったりしよう!(対象:小学1~3年)

口の中の細胞を顕微鏡で見て、さらに自分の細胞からDNAを取り出して実物を観察しました。また、DNAのペーパークラフトを組み立てて、立体のDNA構造を学びました。低学年でDNA!?と思うかもしれませんが、体の中にこんな不思議なものがあるんだ!というのということが分かって、皆興味津々でした。[担当:理工センター教育研究支援課(一系)]

(3)倒立振子ロボットを作ろう(対象:小学4~6年生)

20周年事業の新たな取り組みとして、今回、大学院生グループに1実験を担当してもらうこととしましたが、この実験がそれに当たります。
今回は、本学におけるロボット研究の第一人者である、理工学術院菅野重樹教授の研究室メンバー6名が担当。ロボットの傾きをセンサーで感知し、2つの車輪を巧みに制御して倒れそうで倒れない不思議なロボット作りを指導しました。
なお、おもしろ科学実験教室当日はNHK千葉の取材が入り、この教室の模様も夜のニュースで取り上げられました。[担当:創造理工学部総合機械工学科菅野研究室]

(4)ぶるぶるロボットを作ろう(対象:小学1~3年生)

携帯電話などで使われている振動モータについて学びました。その応用として、振動モータで、ぶるぶるふるえながら動くロボットを作り、リモコン操作で押し相撲をしてみたり、迷路から脱出させてみたりしました。[担当:理工センター教育研究支援課(三系)]

(5)色が変わる?!消える?!魔法の溶液で実験してみよう(対象:小学4~6年生)

ヨウ素が入っているうがい薬を使い、身近にあるどのようなものにでんぷんが含まれているか、着色実験を行って調べました。また、ヨウ素液で書いた文字や絵の色を変化させ、まるで魔法のように色を消したり戻したりしました。[担当:理工センター教育研究支援課(四系)]

2.おもしろ科学実験教室20周年を記念して実施された演示実験

20周年の特別企画として今年登場したのは、サイエンスショーとも言える演示実験。今回は「空気の不思議」を体験しようと題して、空気の性質を利用した8種類の実験を実演しました。

空気には重さはあるのかな?音と空気の関係はなんだろう?空気に圧力を加えるとどうなるかな?などなど、講師による問いかけに子どもたちが予想を答え、実際にはどうなるかの実験にはお母さんや子どもも参加。単に実験風景を見るだけではなく、実際に体感して答えにたどり着くのは今回の演示実験ならではのものであり、普段学校で体験するであろう実験をより専門的なものとした今回の内容は、子どもたちの知的好奇心をより刺激したものであったと言えると思います。また、長狭高校化学部員や鴨川市職員にアシスタントとして参加いただき、とても豪華な講師陣となりました。

3.会場を盛り上げるさまざまな実験

千葉県立長狭高等学校化学部や鴨川市によるブースもとても充実したものでした。
特に、鴨川市が運営した紙パイプ工作ワークショップについては、本学が仲介する形で株式会社コトさまに全面的な協力を得ることができ、たくさんの親子連れに工作を楽しんでいただけました。コトさまのイベントレポートも是非ご覧ください。

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