Drama-Kan Theatre早稲田小劇場
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どらま館WS『詩的言語をつくる』体験リポートその2

6月16日と23日の2日間にわたって、モデレーター三野新さんといぬのせなか座を講師に迎え、どらま館WS『詩的言語をつくる』を開催しました。

募集開始からすぐに予約が集まっただけに参加した学生の熱意も高く、両日とも密度の濃いWSとなりました。
参加した学生によるWS体験リポートを前編後編各1名、2回に分けてご紹介します!

後編は、早稲田大学演劇倶楽部の平野光代さんのレポートです。

「どらま館学生リポート いぬのせなか座WS(6/16・6/23)」

早稲田大学演劇倶楽部 平野光代

2回にわたって行われた、いぬのせなか座さんによる『詩的言語をつくるワークショップ』に参加しました。詩的言語(テキスト)に起こすまでの過程を、誰が書いたか分からないテキスト同士から関係性を探り、それらと自分が書いたテキストを基に最終的にひとつの文章にすると定め、各自で制作し、その過程を共有しました。

ワークショップでは制作の過程を「手つき」と紹介して下さいましたが、「手つき」を始めた段階で私が感じたことは、他人が書いた文章を理解することはこんなにも大変なのかということでした。結局、限られた文字と睨めっこする内に、私が受けた経験でないから完全に分かることは出来ない、と理解を諦めました。関係性を探るときに他人が書いたものを自分の感覚として言い切ってしまうのは怖かったこともあり、私の場合は、他人が書いた文章として読んだときに私が感じる作者の「可愛らしさ」や「引っかかる点」を抽出しました。

また、ひとつの文章にする際は、抽出された私の言葉のニュアンスから文章を書くことで、他人の言葉をそのまま文章に用いたときに、その言葉に宿る実感を引き受ける責任から逃れ、文体も自分から出せるものを作っていました。他の方の「手つき」を聞いていると、あまり他人と自分の壁を意識せずに拝借している方もいて羨ましくも感じましたが、私には他人の言葉をそのまま使うことは出来ないと思いました。

他の方の話を聞く内に、ここまで強く他人の言葉を自分の感覚に持ち込めないと思っているなら、私には他人が書いた台本を役者として自分が発することは難しいような気がして、どうしたものかと困ってしまいました。ただそこで、最後に私が作った文章は普段の私なら絶対に使わない言葉選びをしていると感じました。自分1人で文章を作るときよりも大胆な言葉を使っていたため、もしかしたら自分以外の力を借りることで無意識に言動の制限が緩まるのかもしれないと気がつきました。

今回のワークショップを通して、私の制限のかけ方や文章を書くときの癖をまず知りました。そんな他人の価値観から逃げる姿勢が染みついた私が他人の言葉を拝借するときは、私の感覚や想像によってしか表せられないのだと痛感しました。それでも自分以外の言葉を借りることで、私が動きやすくなる感覚がきっとあるから、こうした演劇のワークショップに参加したくなるのだろうと思いました。

だいぶ内省的に考えを巡らせましたが、ワークショップ自体は興味深い意見を数多く聞くことができ、普段文章を書かないながらも楽しめました。「手つき」という面白いプロセスに触れられて、大変興味深かったです。

 

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