
ビジュアルデザイン 内田涼
企画概要
演劇博物館は、令和2年度文化芸術収益力強化事業「緊急舞台芸術アーカイブ+デジタルシアター化支援事業(EPAD)」事務局より指定を受け、同事業によりEPADが収集した約1300本の現代演劇・舞踊・伝統芸能の公演映像を収蔵しています。また、舞台公演映像の情報検索サイト「Japan Digital Theatre Archives(JDTA)」において、これら作品のメタデータを公開し、日本の演劇文化の普及発展に努めています。
本企画は、これら作品を学生を対象にどらま館を会場に上映することで、次世代の演劇人育成を目指したプロジェクトです。また、今まさに演劇界で活躍されている方々をお招きしてのトークイベントや、本学教員による講座・勉強会等をあわせて実施することで、上映作品をより深く理解できることを目指します。
初回として、以下のとおり演劇ユニット「ブス会*」のふたつの作品を上映します。この貴重な機会をお見逃しなく、ぜひご参加ください。
*この企画は、本学学生、または早稲田大学公認サークルに所属する学生のみ参加が可能なイベント(予約制)です。
演劇博物館館長 岡室美奈子
早稲田小劇場どらま館制作 宮崎晋太朗
Japan Digital Theatre Archives 収蔵作品 学内上映会 第一回上映作品
谷崎潤一郎の『痴人の愛』を、男女逆転させペヤンヌマキ独自の視点で現代的に描く演劇ユニット「ブス会*」版『痴人の愛』。仕事人間の40歳独身女性の”私”は美しい少年ナオミと出会い、「小鳥を飼うような心持」で同棲を始める。人見知りで垢抜けない少年だったナオミは次第にその美貌を利用して奔放な振る舞いを見せるようになり・・・。
収録時間:94:00|収録日:2017/12/19|会場:こまばアゴラ劇場|原作:谷崎潤一郎|脚本・演出:ペヤンヌマキ(以上、JDTAより)
日程:4/27 14:45~/5/3 11:20~
予約:予約する
AV女優達の控室を舞台に、年齢を重ね様々な悩みを抱えながらも逞しく生きていく女たちの姿を描く。演劇ユニット「ブス会*」の代表作、初の再演。
収録時間:100:00|収録日:2015/5/31|会場:東京芸術劇場シアターイースト|脚本・演出:ペヤンヌマキ(以上、JDTAより)
日程:5/3 14:45~/5/5 11:20~
予約:予約する
2010年、ぺヤンヌマキが、舞台作品を上演する為に立ち上げたユニット。境界線に立たされた女性たちの悲喜こもごもから、現代日本に生きる女性のリアルをあぶりだしつつ、時には『したたか』に、時には『しなやか』に逞しく生きる女性の姿を、シニカルさと優しさが共存する観察眼で描く。(以上、JDTAより)
Japan Digital Theatre Archives 収蔵作品 学内上映会 関連イベント
「俳優、安藤玉恵 公開インタビュー」
早稲田大学の卒業生で映像・舞台で活躍中の俳優の安藤玉恵さんを招いて、学生が公開インタビューを行います。安藤さんは演劇ユニット「ブス会*」の作品にも多数出演されています。学生時代の想い出や、卒業から現在に至るまでの活動や上映作品に関するお話をどらま館学生スタッフが伺います。
※このインタビューは後日、早稲田ウイークリー「演劇のはなし」のコーナーで記事としても発信する予定です。
日程:4/27 (水) 18:15~19:45 終了予定
予約:予約する
登壇ゲスト)安藤玉恵(あんどうたまえ)
東京都出身。早稲田大学第二文学部卒業。在学中は「早稲田大学演劇倶楽部」に参加する。
映画『夢売るふたり』(12/西川美和監督)で第27回高崎映画祭最優秀助演女優賞を受賞。主な映像出演に、連続テレビ小説『あまちゃん』『今ここにある危機とぼくの好感度について』(共に NHK)、『深夜食堂』シリーズ、映画『探偵は BAR にいる』シリーズなど。21年はドラマ『阿佐ヶ谷姉妹の のほほんふたり暮らし』で、妹の木村美穂役を演じ、話題を集めた。舞台は22年3月『命、ギガ長スW(ダブル)』(作・演出:松尾スズキ)に出演のほか、6月本谷有希子新作舞台『マイ・イベント』に出演予定。
聞き手・文)関口真生(せきぐちまお)
2003年生まれ、東京都出身。早稲田大学文化構想学部2年。劇団くるめるシアター37期。都立総合芸術高校舞台表現科演劇専攻卒。サークルの内外で役者と執筆業を主に活動中。最近の出演歴は青年団若手自主企画vo.87 升味企画『動ける/動けない 言える/言えない』を考えるWS、gekidanU家公演vol.5「TREE」など。気になる団体を公演前にインタビューする企画「演劇団体に突ゲキ!」noteにて随時更新中。行動力と真面目さが取り柄。将来何になるかは分からない。
会場
早稲田小劇場どらま館 劇場(2F)
予約
上映会・関連イベント 共に 4/20(水) 18時を予定
企画制作・主催
早稲田大学坪内博士記念演劇博物館・早稲田小劇場どらま館