企画趣旨
2020年3月頭、新型コロナウイルスの流行を鑑み、どらま館を含む早稲田大学の劇場は閉鎖され、予定されていた公演は中止・無期限の延期を余儀なくされました。なぜ自由に劇場を使わせてくれないのか、せめて事前に相談はできなかったのかという批判もある一方で、このような社会状況であるゆえに仕方がない判断だという意見も考えられるでしょう。(感染症はつねにあらわれ続けるとはいえ)今の社会にとって未曽有の事態である以上、意見が割れるのは当然であるし、おそらく絶対的な正解など誰も(専門家も)知りません。
そのような社会的判断のことは分からないにしても、演劇のつくり手・担い手という視点で考えてみれば、劇場が使えないことと演劇ができないことは必ずしも同義ではないでしょう。「リモート演劇」などは、その是非は措くとしても、一つの手なのだと思います。
「脱獄計画」では、そもそもいかにして演劇が行われていたのかを考え直し、これまでの透明であった状況から「脱獄」するための準備をする読書会です。過去の「演劇」とそれにまつわる言葉をたぐり直します。計四回で一冊分のテキストを参加者で読んでいきますが、一冊目は内野儀『メロドラマの逆襲:「私演劇」の80年代』(勁草書房、1996年)を扱います。新劇・アングラ演劇から電波少年まであつかいますが、その先の議論というよりは「この本には何が書いてあるのか」をメインに進めていくので、演劇史的な知識などに自信のない方でもお気軽にご参加ください。
【企画・進行】浜田誠太郎(どらま館スタッフ・早大院生)
企画詳細
日程(全4回)
2020年
6月25日(木)第0回(顔合わせ・自己紹介・企画説明など)
7月2日(木)第1回
7月9日(木)第2回
7月16日(木)第3回
※各回 19:00 〜22:00 予定
会場
Zoom
参加費
無料
応募条件
早稲田大学の学部生・院生、または早稲田大学公認のサークル所属の方。
原則、全4回の講義に参加できること。
応募フォーム
6月1日(火)
(どらま館伝言板にて応募フォームを配信します)
応募締切
6月23日(火)23:59
応募要項(*は必須事項)
- 氏名*
- メールアドレス*
- 日中連絡のつく電話番号*