早大生によるシェイクスピア作品リーディング公演を開催!
坪内逍遙らによる文学科創設以来、常に日本におけるシェイクスピア研究の拠点であった早稲田大学。学生たちがシェイクスピアの戯曲を声に出して読み、テキストを持ったまま上演する「リーディング公演」は、本学における新たな実践のかたちです。
2016年の『ヴェニスの商人』、2017年の『コリオレーナス』に引き続き、第三回となる今回の上演作品は『マクベス』。
今回は文学座から生田みゆきさんを招き、これまでと同様に文学座のスタッフの皆様のご協力をいただいております。
そして、オーディションを開催し集まった早稲田生たちと共に、『マクベス』に挑戦いたします。
学生の力と、文学座のご協力のもと、上演されるシェイクスピア作品は、早稲田大学でしか体験することのできない特別な企画です。
皆様のご来場をお待ちしております。
『マクベス』とは?
シェイクスピアの戯曲を代表する四大悲劇の一作として知られる『マクベス』は、下克上が頻発する騒乱の中世スコットランドに実在した王の生涯を脚色した作品。魔女の予言と夫人の言葉に魅せられて、先王ダンカンを殺害し王位に就くマクベス。しかし疑心暗鬼に囚われたマクベスに安息は訪れず、復讐と自ら犯した罪に脅え、狂瀾怒濤の悪夢に飲み込まれていく。やがて予言は覆り……。
永遠に続く時の中、人の歩む生はただ虚ろな影法師の道行きに過ぎないと語るマクベスの孤独は、今なお多くの人々に突き刺さる。そして魔女の予言は現か幻か、はたまたこの世の栄華は現か幻か。人は何を見て、人は何を信じて生きるか、その規範が薄れた今日にこそ、シェイクスピアの視線は鋭く浮き上がる。
しかし何故『マクベス』という作品は、暴君の転落を描く因果応報譚に留まることなく、人類史上に冠絶する一大悲劇たりえるのだろう。
リーディングという形式で、言葉との対峙を通して『マクベス』に挑む本企画では、古典の今日的再発見だけでなく、言葉が舞台の上に立ち上がった時に初めて花開く、演劇の精髄をも体感できるに違いない。
公演情報
日時
① 3月2日(土) 18:00~
② 3月3日(日) 14:00~
③ 3月4日(月) 14:00~
開場時間は開演の30分前、上演時間は90分を予定しております。
会場
東西線早稲田駅から徒歩5分
※劇場には駐輪場・駐車場はありませんので、ご了承ください。
チケット(要予約)
こちらの予約フォームよりお申し込みください。
無料・自由席
お問い合わせ
主催:早稲田大学 国際教養学部
共催:早稲田大学 文化推進部文化企画課
企画:冬木ひろみ(早稲田大学文学学術院教授)
お問い合わせ先:[email protected]( 制作 新宅)
フライヤーPDF
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