早稲田大学公認オーケストラサークル「早稲田大学交響楽団」(通称:ワセオケ)は、早稲田大学の創立記念日に合わせ、毎年、大隈記念講堂で無料コンサートを開催しています。2018年10月19日(金)に行われた「創立記念日前々日スペシャル WASEDA Anniversary Concert 2018」に出演した、楽団員代表の齊藤竜士さん(政治経済学部4年)にインタビューをさせていただきました。
- 「創立記念日前々日スペシャル WASEDA Anniversary Concert 2018」の看板の前で。
- 大隈記念講堂回廊に設置された初代・大隈重信像と。
ワセオケにとって、このコンサートはどんな位置付けでしょうか?
威厳あり格式高い大隈記念講堂で、早稲田大学の創立記念を祝う演奏会を開くことができ、大変光栄に思っています。早稲田大学公認のオーケストラサークルに恥じない演奏をお届けするため、日々、練習に励んでいます。また、大隈記念講堂は来年度は天井改修工事を行い使用できないため、今回は特に気合を入れてきました。おかげさまで、今年は昨年の倍以上のお客様に恵まれ、団員一同、心より感謝しております。
- 開場前にも関わらず100名を超えるお客様が並んでくださいました。
- 団員の笑顔もワセオケの魅力です。
本日のコンサートで演奏した各曲を紹介してください。
まず、1曲目に演奏させていただいたのは「交響曲第104番 ニ長調 『ロンドン』 Hob.1 104」です。ドイツ古典派の大家であるハイドンが、最後に作曲した交響曲です。編成が小さく細かなアンサンブルを完成させることが難しい曲ですが、その分繊細な表現が魅力です。
2曲目に演奏したのは「『悲劇的序曲』作品81」です。重厚な響きが特徴的な曲です。ワセオケはブラームスの作品に数多く取り組んでいますが、この曲を通して、「これぞワセオケ!」と感じていただければと思っていました。
3曲目は「交響詩 『魔法使いの弟子』ゲーテのバラードによるスケルツォ」でした。フランス人作曲家デュカスが作曲し、ディズニー映画『ファンタジア』でおなじみの曲です。物語のシーンが音楽で見事に再現されています。
最後に演奏したのは 「春の祭典」です。今回の演奏会のメイン曲でもあります。この曲は1913年に完成しました。この年は、早稲田大学交響楽団が創団された年でもあります。100名を超える奏者が大隈記念講堂の舞台で一心不乱に演奏している様子は、まさに壮観だったのではないでしょうか。
素晴らしい演奏をありがとうございました。今後の活動予定について教えていただけますでしょうか。
今回の演奏会と同じ曲目を、中野区にある「なかのZERO」という素晴らしい音響のホールで演奏いたします。このコンサート「Maple Concert」は、中野区と早稲田大学の文化交流事業として企画・実施され、今年で9年連続9回目の開催となります。11月18日(日)の14:00開演です。それぞれの曲目の完成度をさらにあげて、皆様にご披露するために練習に励んで参ります。今回お越しいただけなかった方も、いらしていただいた方も、大隈記念講堂とは一味違う音響をお楽しみいただければと思います。
誠にありがとうございました。最後に、最高の笑顔をお願いします。
齊藤さん、ご協力、誠にありがとうございました!