早稲田大学と米国カリフォルニア大学ロサンゼルス校との共同連携事業である柳井イニシアティブが展開する「文学ビデオ」のシリーズ第2作目となる作家の高柳誠氏とアニメーション作家の折笠良氏による『落書』が、この度アヌシー国際アニメーション映画祭Off-Limits賞に続き、2025年オタワ国際アニメーション映画祭のBest Narrative Short Award (最優秀ナラティブ作品賞)を受賞しました。この賞は短編ではグランプリに次ぎこのカテゴリーの最高賞となります。
■オタワ国際アニメーション映画祭
公式ページ
■作家:高柳誠
1950 年生まれ。『卵宇宙/水晶宮/博物誌』でH氏賞、『都市の肖像』で高見順賞、詩画集三部作『月光の遠近法』『触感の解析学』『星間の採譜術』で藤村記念歴程賞を受賞。その詩業は『高柳誠
詩集成Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ』にまとめられている。その後の詩集に『無垢なる夏を暗殺するために』
『フランチェスカのスカート』『輾転反側する鱏たちへの挽歌のために』がある。評論・エ
ッセイ集に『リーメンシュナイダー 中世最後の彫刻家』『詩論のための試論』などがある。
■映像作家:折笠良
1986年生まれ。茨城大学教育学部、イメージフォーラム映像研究所、東京藝術大学大学院映像研究科で学ぶ。石原吉郎の詩を元に制作した『水準原点』(2015)が毎日映画コンクール大藤信郎賞、ザグレブ国際アニメーション映画祭2016ゴールデンザグレブ賞などを受賞。2023年、MIYUプロダクション(フランス)カナダ国立映画制作庁(カナダ)、NEW DEER(日本)の共同製作で、詩人・画家アンリ・ミショーが書いた同名のエッセイを原作とする『みじめな奇蹟』を制作。オタワ国際アニメーション映画祭2023短編部門グランプリなどを受賞。