2025年9月6日(土)~7日(日)、福島県白河市で、早稲田大学津軽三味線愛好会三津巴(みつどもえ)による文化交流イベントが開催されました。早稲田大学と白河市が2014年から続けるこの交流事業は、今年で記念すべき10回目。コロナ禍を乗り越え、再び地域と学生が一体となって音楽と文化の輪を広げました。
津軽三味線の熱量を白河の街に届ける!学生たちの熱いアウトリーチ活動
イベント初日、三津巴のメンバーは2チームに分かれて地域の皆さんと直接ふれあう「アウトリーチ活動」を実施。白河市の未来を担う子どもたちや地域の高齢者施設で、津軽三味線の力強い音色を響かせました。
三津巴Aチーム@白河学園ホール
子どもたちに津軽三味線の魅力を伝えながら、楽器クイズや合唱も楽しむ温かな交流が展開されました。最後は「となりのトトロ」をみんなで合唱。子どもたちの笑顔と元気な歌声に、学生たちも大いに元気をもらいました。
- 園長先生の司会
- 津軽三味線クイズ!
- 演奏をたっぷりと♪
三津巴Bチーム@白寿園
ご利用者やスタッフの皆さまの温かな拍手に包まれ、学生たちも心を込めて演奏しました。曲間には学生たちへ労いの言葉をいただき、『おぼろ月夜』や『上を向いて歩こう』では、演奏に合わせて一緒に合唱していただくなど、和やかで楽しい交流のひとときとなりました。こうした世代を超えた交流は、学生の成長にもつながります。
- 津軽三味線の演奏
- 楽しいMCで交流
- お礼の言葉をいただきました
白河文化交流館コミネスで魅せた、三津巴の超絶技巧&熱演
交流2日目は、白河市の文化の拠点「白河文化交流館コミネス」で約1時間半にわたる本格的なコンサートを開催。地元でも著名なアーティストが出演する会場で、三津巴の若き才能が大いに輝きました。
暁、般若、華降り焔、織・・・オリジナル曲にどよめき
定番の「津軽じょんがら節六段」はもちろん、三津巴ならではのオリジナル曲も次々と披露。現役学生作曲の『織』も演奏し、圧巻の指さばきと迫力あふれる演奏に、会場は感嘆の声と拍手喝采に包まれました。ロックな要素も取り入れた新感覚の津軽三味線の世界に、観客は釘付けです。
白河市民歌『このまちが好き』を合唱
また、演奏の合間には学生生活や活動紹介もあり、観客と学生の距離もぐっと縮まりました。白河市民歌「このまちが好き」や誰もが知る「上を向いて歩こう」をみんなで歌い、早稲田大学応援歌「紺碧の空」では多くの校友も一緒に力強く合唱。地域と大学が一体となる瞬間に、会場は温かい一体感に包まれました。
最後には、コミネスの素晴らしい音響・照明のなか、アンコールの大歓声に応えて感動のフィナーレが幕を閉じました。
歴史と文化が息づく白河市での貴重な体験
白河市は、東北と関東を結ぶ「みちのくの玄関口」として古くから栄え、国指定史跡「白河小峰城跡」や名勝「南湖公園」など、歴史と自然が調和する魅力的な街。白河文化交流館コミネスは地域の文化発信の中心地として、数多くの著名なミュージシャンの公演などが行われる素晴らしいホールです。
学生たちはこの豊かな環境の中で、地域の方々と心を通わせ、演奏技術だけでなく人間力も大きく成長しました。この貴重な経験は、彼らの今後の学生生活や将来に大きな糧となるでしょう。
未来へつなぐ、早稲田大学と白河市の絆
今回の文化交流は、早稲田大学の学生の情熱と白河市の温かい地域性が融合した素晴らしいイベントとなりました。伝統楽器・津軽三味線の新たな可能性を切り拓く三津巴の挑戦は、学生の成長のみならず地域文化の活性化にも寄与しています。
この交流事業は今後も継続し、白河市と早稲田大学の文化的な結びつきをさらに深めていく予定です。三津巴の若き奏者たちが未来の文化を創り出す、その軌跡にこれからもぜひご注目ください。
白河市と早稲田大学の情熱が響き合う、感動の津軽三味線ライブ。次回の交流にもぜひご期待を!