8月18日と20日の2日間にわたり、裁判員裁判の傍聴を行いました(各日希望者8名が参加)。
夏休み中の法廷には、多くの中高生や大学生が団体で訪れており、司法の現場に対する若い世代の関心の高さがうかがえました。
今回傍聴したのは、近年社会問題として注目されている「闇バイト」に関わる事件でした。いずれの公判でも多数の証拠が示され、生徒たちは刑法の基本的な考え方や犯罪被害者の救済、被告人の更生が司法の場でどのように検討されているのかを具体的に理解する貴重な機会となりました。
今後の学習や進路選択にとどまらず、国民の司法参加の意義を踏まえて、主権者としての自覚を養う上でも良い経験となったことと思います。
担当:堀口愛芽紗(公民科非常勤講師)
学院生の感想(一部抜粋・原文ママ)
3年
裁判員裁判は、想像していたよりも、裁判員の人向けに分かりやすく展開されていると感じた。時系列や事件の内容、争点についてなど、今から何を話すのかを事前に示してくれたので分かりやすかった。目次(パワポ)を作ったりと、思っていたよりも手が込んでいると思った。
2年
授業で行った模擬裁判とは異なり、実際に罪を犯した被告人を目にするととても身の引き締まるような思いでした。被告人やその関係者の人々、さらには被害者に人生をも大きく左右する場で証拠の取調べや証人尋問などの段階を踏み、法が適用されていく様子を見ることができて、貴重な経験となりました。また、裁判員裁判で裁判員として選出された方は様々な年齢層がいて、多くの国民に司法への関心をもってもらう取組としてとても良いものだと改めて感じました。「守秘義務」についての課題も解決策を考えられればより裁判員制度も普及していくと思いました。
1年
裁判では具体的に何を行うものなのか良くわかっていなかったが、LINEやシグナルといったSNS上での詳しいやりとりなども最初から最後まで証拠として出されるのは少し驚いた。そのような一見普通のやり取りに見えるものでも、それが後の犯罪や犯行後のトラブルに関わってくると思うと、とても怖いものだなと思った。