国際交流プロジェクト韓国班では、韓国の学校と本校の2校間で長期オンライン交流を行っています。2023年度はこれまで交流を行っていたセロナム高校(テジョン市)に加え、韓国ソウル市ミョンモク高校との交流とも交流を行いました。
また、今年度からマネージャー制度を採用し、学院生のマネージャーが相手校の先生方と直接協議しながらプログラムの企画や、プレーヤー(参加学院生)への連絡など総合的なコーディネート等を担当しました。本記事ではミョンモク高校との交流について紹介します。
【交流の内容】
6月~12月の7か月間、1か月に1回のペースで計7回の交流を行いました。本校からは計17名(1年生10名、2年生6名、3年生1名)の学院生が参加しました。各月の交流内容は以下の通りです。
6月:自己紹介、学校紹介
7月:自国の文化紹介
8月:カルチャーボックスの交換、各班で自由交流
9月:カルチャーボックスの説明、12月の発表で扱うテーマ設定
10月:発表までの計画立て、現在流行している言葉の紹介
11月:Padletを使用した交流
12月:発表会
6月~8月は親睦を深めることを軸とした交流、9月~12月は発表の準備を軸とした交流を行いました。事後アンケートにて、「印象に残った交流」の1位であったカルチャーボックスの交換・説明では、お互いに自国の食品やお菓子、文房具などを送り合いました。毎回の交流では、英語だけでなく、日本語と韓国語も飛び交い、これまでにない交流空間だったと感じます。12月の最終発表会では、SDGsのゴールを参考に、環境や教育等について、日本と韓国の二国の視点から発表を行いました。

自国の文化紹介で漫画を紹介

ミョンモク高校から届いたカルチャーボックス

12月の発表会での集合写真
今回参加した学院生の多くは、韓国班での活動が初めての国際交流でした。第二言語で話す経験だけでなく、オンラインで世界と繋がる感覚や、自主的にプログラムに参加する姿勢などを学ぶことができたのではないかと考えます。
【参加した学院生の感想】
・自分の語学力の無さを実感することができた交流でした。 ノリと勢いで伝わる場面も多々ありましたが、細かいニュアンスなどを伝える際になかなかそこに適切な言葉が思い浮かばず、会話が止まってしまうということも多々ありました。なので、より日常生活において使えるような語学力をよりつけていきたいなと思いました。 韓国との共通点や相違点を交流によって肌で感じることができたのはとてもよかったと思います。
・自分から積極的に交流しようとすることの大切さを実感しました。英語が得意でなくても、頑張って連絡をとれば、韓国の生徒の皆さんはいつも好意的に応じてくれて、とても嬉しかったです。異なる国の人と交流することは、言葉の壁があるなど、少し怖い、難しいと感じていましたが、勇気を出して自分からコミュニケーションをとってみると、意外と簡単なことに気づきました。本当に良い経験になりました。
・勉強に対する姿勢について、とても良い影響を受けることができて、有意義な時間でした。日本語を話せる韓国の高校生や韓国語を話せる学院生、日本より高い英語力をもつ韓国の高校生など、たくさんの語学に長ける友達に出会うことができて、自身の英語学習のモチベーションになりました。 また、母国語が異なる者同士でも英語を使えば意見を共有することができて、英語の重要さを実感しました。一方で、ときに英語を母国語としない者同士で意思疎通を図ることの難しさも感じました。 とてもいい機会だったのでここで終わらせず、これからも一層、英語の勉強を頑張っていこうと思います。
・今回は、マネージャーという立場で韓国班に関わりました。初めて2校間での国際交流の運営をし、複数校が参加する国際交流の運営との違いや、2校間交流でしかできない交流の魅力に気づくことができました。学院生活での国際交流の集大成として韓国班に関わることができ、とてもうれしく思います。貴重な経験をすることができました。
韓国班に関わってくださったすべての方に感謝申し上げます。来年度の韓国班の活動もよろしくお願いいたします。
(マネージャー 3年 中島真理子)