Waseda University Honjo Senior High School早稲田大学 本庄高等学院

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トビタテ留学JAPANタンザニア留学レポート

1C石川ゆいさんが、文部科学省の「トビタテJAPAN留学生」として選抜され、夏休みにタンザニアに留学しました。以下は、そのレポートです。


私は夏休みを利用して3週間アフリカのタンザニアに行ってきました。世界中から集まった高校生と一緒に、現地の幼稚園や病院でボランティアを行いました。現地の医師から地域特有の感染症であるHIVやマラリアについてのお話を伺ったり、地域の方々に医療活動を行うお手伝いをしたり、現地の子どもたちに歯磨きの仕方やHIVなどの感染症対策についてのレクチャーを行いました。また、マサイ族の村を訪問したりもしました。

タンザニアの大学にて、同じプログラムに参加した高校生たちとの集合写真

マサイマーケットの様子

現地の生活では、シャワーのお湯が出なかったり、3日に1回停電したりということも経験しましたが、日本の恵まれた生活を実感する良い経験になりました。アフリカというと貧しく辛い生活を想像するかもしれませんが、日本とは異なる不便さはあっても、みんな笑顔で子どもたちもとてもフレンドリーでした。

しかし、マサイ族の村を訪問した時に小さい子どもたちの目に数えきれないほどのハエがたかっていて目が腫れている様子を見て、ショックを受けました。

マサイ村で見たハエが人の目に病気を媒介した場合、どうなってしまうかとその症状になってしまわないようにするための対策について書かれたポスター

彼らが暮らす地域ではインフラ整備もされていないので、池に貯めた汚れた水で体や顔を洗うしかなく、食料も乏しいため、水やタンパク質を求めてハエが人の目に集まるそうです。その結果ハエをはらうことができないような小さい子どもたちは目の感染症を引き起こしてしまうそうです。さらに、夏には蚊が媒介する感染症であるマラリアの脅威も高まります。

蛇口をひねれば、綺麗な水道水が出てきて衛生的な環境で暮らしている私たちに何かできることはないのか、どのような支援をしていけばいいのか、綺麗な水を供給するにはどうすればいいのか、今まで遠い世界のこととして捉えていた発展途上国の現状を目の当たりにし、身近な問題として考える機会になりました。

現地の幼稚園にて、歯磨きの仕方を教えるために使用したポスター

現地の大学生に性感染症について講義をした時に使用したポスター

今回、私は文部科学省主催のトビタテ留学JAPANという奨学金を利用して、タンザニアへの留学を実現させることができましたが、日本各地又は世界中から集まった高校生と繋がり、刺激を貰うことができました。今回の留学は私の今までの価値観を変える貴重な経験になったと感じています。発展途上国の様子を実際に目にしたことはもちろん、世界中から集まった高校生たちと同じ問題について考え共有したことで国境を越えた人との繋がりも強く感じることができました。

私はこの経験を活かして、今後発展途上国も含めた世界の人々の役に立つような活動をしていけるよう多くの方からお話を伺い、探究を深めていきたいと思います。


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