早稲田大学スマート社会技術融合研究機構の藤本悠研究院教授、カーボンニュートラル社会研究センター所長の林泰弘教授(トップPI・理工学術院)および電力中央研究所サステナブルシステム研究本部の研究チームが共同で、国内様々な箇所の陸上風力期待発電量の1時間値の時系列プロファイルを生成し、研究者が解析用途で利用できるようにデータの公開を行いました。
このデータは
* 過去55年間に亘る気象再解析を初期値・境界値とする力学的領域ダウンスケーリング結果を利用
* 風況に対する発電出力の地域的な特性を様々な箇所の風力発電設備の出力履歴からデータ駆動的に学習
という特徴を有しております。実世界のサイトに応じて異なる風力発電出力推移の時間的・空間的特性を踏まえたプロファイルを提供するものとなることから、風力発電が電力系統に連系される際の影響、出力の同期的なランプ(急変)の影響、大域的な無風状態によるエネルギードラウト(旱魃)の影響などの解析への活用展開が期待されます。
◆ データは下記サイトで2024/06/07付けで公開済み
https://zenodo.org/records/11496867
◆ データに関する論文がBig Earth Data (Taylor & Francis)にて採択
https://doi.org/10.1080/20964471.2024.2374044