本学の寄付チェア教員第1号として、2023年9月21日付でカーボンニュートラル社会研究教育センターに嘱任した犬束学先生の活動を紹介します。
学外から新たに受け入れた寄付金により基金を設置し、その運用果実を原資として専任教員を雇用する制度「寄付チェア教員」第1号として、また、2022年12月1日に設立された当センターの所属第1号教員として、犬束学准教授(JX金属寄付チェア)が2023年9月21日に着任しました。

51号館 犬束学研究室の前で
犬束先生の研究分野は「高分子化学」。また、 特に「資源循環のための高分子化学」ということで、 受入教員である創造理工学部環境資源工学科 所千晴教授と連携して、 研究 ・教育活動を推進しています。
学生の研究指導等については、専門分野に近い研究科/専攻である創造理工学部環境資源工学科専攻で受け入れています。
なお、犬束准教授(JX金属寄付チェア)の研究室がある51号館には、環境資源工学科専攻の先生方が皆さんいらっしゃいます。
着任後、早速、所千晴教授が研究代表者を務める2023年度JST戦略的創造研究推進事業CRESTプログラムに採択され、主たる共同研究者として、順調に研究活動をスタートしました。科研費課題等、カーボンニュートラルに資する研究に注力しています。
また、創造理工学部環境資源工学科で設置されている「環境資源処理工学研究」や「環境界面工学」の講義を担当して、学生への研究指導も行っており、 教育活動にも日々尽力しています。
さらに、当センターが推進する「⽂系理系問わず、全ての学部学⽣がもう⼀つの専⾨性と幅広い教養を⾝に着けるべく開始されたカーボンニュートラル副専攻」についてもコーディネーターとして参画する予定があります。
加えて、「寄付チェア教員」ということで寄付元の「JX金属株式会社」との連携も進めており、着任直後に大分県にある佐賀関製錬所の施設見学を行う等、精力的に活動をしています。

JX金属株式会社佐賀関製錬所

内部の様子
多忙な日々を送る中、今後の抱負として「元々の専門である高分子化学を軸足として、カーボンニュートラルや資源循環に結び付く研究に取り組んでいます。社会科学系の先生も含む幅広い研究者や企業・官公庁の方々と関わる機会がたくさんありますので、いろいろな知見を吸収しつつ、より楽しい研究をデザインしていきたいです。」とのコメントをいただき、更なる活躍が期待されます。
当センターに嘱任する教員はこのように、 力ーボンニュートラルに資する研究活動を推進するだけではなく、 研究指導等を行う大学院研究科と連携しての教育研究活動を行っています。
また、 寄付元企業や他企業との産学連携活動を推進するなど、 マルチな活躍が求められます。