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再生可能エネルギー時代の電力運用を支える制御技術を追求

統合報告書 -Vision Report- 2024-2025 #研究

  • #Vision 150
  • #技術
  • #研究活動

Mon 13 Apr 26

統合報告書 -Vision Report- 2024-2025 #研究

  • #Vision 150
  • #技術
  • #研究活動

Mon 13 Apr 26

本記事は『統合報告書 -Vision Report 2024-2025-』に掲載された内容の抜粋です。

答えのない課題に
果敢に挑む研究教育活動

早稲田大学の学術研究や教育は、そのどれもが人類社会に貢献するためにあります。世の中にインパクトをもたらす先端的・独創的な研究から、全学共通の文理を超えた教育への取り組み、そして学生たちがキャンパス内外で重ねる日々の挑戦まで、早稲田大学ではさまざまな活動が展開されています。その中でも社会的インパクトの強い活動内容とその成果を報告します。

W-SPRING

 採択学生インタビュー

先進理工学研究科 電気・情報生命専攻
博士後期課程3年 丹野 祐次郎

W-SPRINGの支援によって研究環境を充実

私の研究テーマは、再生可能エネルギーの導入拡大が進む状況で、電力系統を安定的に運用する方法を探ることです。送電線の過負荷を防ぐために、蓄電池や火力発電機、EVなどさまざまな設備をどう組み合わせて制御すればよいのかを解析しています。東北電力ネットワーク株式会社と共同で進める研究であり、実際の
運用データやネットワーク情報をもとにシミュレーションを行って検証。蜘蛛の巣のように入り組んだ複雑な電力系統に向き合い、多くの発電事業者間の公平性を踏まえながら、最適な出力制御のあり方を検討しています。

「グリーンイノベーション」分野(※)でW-SPRINGのサポートを受けることができ、研究に向き合う環境は大きく変わりました。経済的な支援のおかげで博士課程進学のハードルが下がり、研究に集中できる時間を確保できました。金銭面を理由に進学をためらう学生が少なくないなか、支援があることは研究者の道を選ぶ後押しになっていると感じます。資金を受け取ることには当然責任も伴いますが、それがモチベーションにつながる面もあります。また、海外留学の機会を得られたことも大きな成果でした。米国・テネシー大学で世界的に著名な教授と論文執筆に取り組み、
研究者としての視野を広げることができました。

※W-SPRINGでは、イノベーション研究として設定した4分野(グリーンイノベーション、ライフイノベーション、デジタルイノベーション、ソーシャルイノベーション)にどのように寄与できるかを学生が提案し、産学連携研究等も含む社会実装の学習機会を提供しています。

知見を活かした起業で、電力分野での新たな挑戦へ

W-SPRINGにはキャリア開発・育成コンテンツが含まれており、研究者に限らない幅広い選択肢を知ることができた点も印象に残っています。「事業創造演習」では、実際に起業した方々の話を聞いた上で事業計画を作成し、収支計算やビジネスモデルについての助言を受けることができました。工学的な知識に加えてビ
ジネスの視点を得られたことは、大きな学びになりました。
博士課程修了後は、同じ研究室の仲間とともに電力分野のソフトウェア開発や解析を行う会社設立を目指しており、現在そこに向けた準備を進めているところです。当初は漠然と国内研究所への就職を考えていたのですが、こうした起業の道に目を向けられたのもW-SPRINGの影響が大きかったと感じています。

博士課程の意義は、最先端の研究知見と産業界の実務を結びつけられる人材を育て、社会に送り出すことにあると考えています。私自身もまた、企業との共同研究などの経験を活かしながら、これまで得てきた知見を社会へ還元できる存在を目指したいです。再エネの主力電源化によるカーボンニュートラルの実現に貢献するとともに、安全で高品質な電気を安定して届けられる未来づくりに力を尽くしていきます。

研究者の育成・支援
―キャリアステージに応じた最適なプログラムの提供―

早稲田大学では、研究者の各キャリアステージに対して最適な支援策を実施することを目指し、戦略的に制度設計をしています。
近年では重点施策として以下の研究者育成・支援プログラムを企画・運営しています。

次代の中核研究者育成プログラム

国際研究大学としての地位確立の担い手となる中核研究者を育成することを目指し、研究の業績や内容を踏まえた厳しい審査により対象者を選定し、状況やニーズに応じた支援を行います。

PI飛躍プログラム

挑戦的・独創的な研究に果敢に取り組み、独自分野の開拓を目指すPIを支援対象とし、研究促進費の助成、研究ネットワーク拡大や大型外部資金獲得、産学連携、国際共同研究、アウトリーチなどの活動支援を通じて、研究者として世界に飛躍することを全学的に後押しします。

研究環境向上のための若手研究者(PD等)雇用支援事業※1

従来雇用関係を有していなかった特別研究員(PD・RPD・CPD)のうち雇用を希望する者を直接雇用することで、若手研究者への支援を拡充し、安心して研究に専念できる環境を整備します。

早稲田オープン・イノベーション・エコシステム
挑戦的研究プログラム(W-SPRING) ※2

経済的支援および、産業界で幅広く活躍するための素養を身に付けるためのキャリア開発・育成コンテンツの提供等を通じて、我が国の科学技術・イノベーションを担う優秀で志ある博士学生の多様なキャリアパスの確立を目指します。

早稲田次世代AIイノベーション・エコシステム
挑戦的研究プログラム(W-SPRING-AI) ※2

経済的支援および、次世代AI分野に関する高度な専門性と研究遂行能力を身に付ける機会の提供により、国家戦略分野に指定されている次世代AI分野を開拓・牽引する志と能力を持つ博士学生の育成を目指します。

※1: 2023年度に日本学術振興会の「研究環境向上のための若手研究者雇用支援事業」に申請し、本学は雇用制度導入機関として登録されました。
※2: 国立研究開発法人科学技術振興機構の支援を受けて実施しています。

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WASEDA University

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