学生は教職員とともに大学の基本構成員である。学生の参画により教育・研究を豊かに展開するとともに、それらの活動を通じて学生の声や提案を取り入れる仕組みを構築する。
早稲田大学の特徴であるボランティアやサークル活動で学生が身に付けた知識や経験などを大学の発展に活かすとともに、例えばTAやRAの役割を見直し、学生の志向、能力、専門性を活かした仕事をスチューデント・ジョブとして創出する。スチューデント・ジョブは、学内でできる就労体験としてキャリア教育となるばかりでなく、地方出身学生や留学生の経済支援にも役立つはずである。
このような学生参画の中で、大学は次代を担う世代の潜在力と新鮮な発想を組み込んだ改革を進めることができ、学生たちは大学という共同体における自らの存在意義を自覚し、卒業後に社会を支える一員としての準備を行うことができる。