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早稲田が挑む「貢献」「教育」「研究」の使命を校友として支える
統合報告書 -Vision Report- 2024-2025 #応援
Thu 30 Apr 26
統合報告書 -Vision Report- 2024-2025 #応援
Thu 30 Apr 26
寄付者インタビュー
株式会社神奈川ナブコ代表取締役社長
原 信治様
1984年早稲田大学商学部卒業。サントリー株式会社を経て、オーストラリアグリフィス大学院MBAを修了。
1997年に株式会社神奈川ナブコに入社。2000年より現職。
早稲田で培った精神が経営の土台に
私は高等学院から早稲田に進学し、商学部で大学時代を送りました。仲間とともに学び、語り合って過ごした日々は、自分の価値観を大きく形づくりました。同じく早稲田出身の父から聞かされてきた自由闊達な精神や、一人ひとりの自律的な行動を重視する校風は、学生生活の中でも確かに息づいていたと感じます。
父の跡を継ぎ、株式会社神奈川ナブコを
経営するようになってからも、こうした経験は軸になっています。それぞれの社員の「自律自走」を基本に、自分の判断で仕事を進められる環境を整え、若い頃に感じた「任され、挑んでいく心地よさ」を社員にも味わってほしいと考えています。
成果を出せば正当に評価し、細かな管理はしないというスタイルは、早稲田で培った自ら考え行動する姿勢に根ざしたものです。
当社では、父の代から早稲田大学への寄付を続けています。その根底には「早稲田が好き」という率直な思いがあります。父の強い早稲田愛に影響を受け、私自身もその価値を身にしみて感じてきました。人生のさまざまな場面で、早稲田出身というだけで一定の評価を受けたことも少なくなく、ブランドの強さや信頼の厚さをあらためて実感しました。寄付は、自分を育ててくれた母校への感謝の表れであり、受けてきた恩恵を後輩たちにつなぐ行動
でもあります。
母校が輝き続けるための支援を継続
企業経営者としては、適切に利益を出して納税する、地域の雇用を増やすといったことが最も基本的な社会貢献です。その上で、自分とつながりが深いコミュニティを、可能な範囲で支援することも大切な役割だと考えます。創立150周年に向けて早稲田が掲げる「貢献」「教育」「研究」という使命を実現するには、大学の通常の財源だけでは不十分な面もあるでしょう。だからこそ、母校の発展を支える力を持つOBが、その責務を果たすことが求められています。
より広い理解と支援を得るためにも、早稲田に愛着を持つ人を増やすことは欠かせません。その一助になりたいという思いから、当社では校友に限らず社員にも早稲田関連行事への参加を後押しています。日産スタジアムの早稲田駅伝には毎年40名超が集結し、走りと交流を満喫。「早稲田ビジネスネット横浜稲門会」には会議室を提供し、希望者の参加を支援。そうした場を通じて、社内では自然と早稲田への親しみが育ってきたと感じています。
今後に向けて私が早稲田大学に期待するのは、社会全体に貢献できる人材や知を生み出し、国内だけでなくアジア、そして世界で「早稲田は優れた大学」と評価され続けることです。学問をさらに究めるとともに、スポーツでも存在感を示し、早稲田らしい魅力を高めていってほしいと思います。
皆さまのご支援により輝く学生たち
- 紺碧の空奨学金
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児童養護施設やファミリーホーム入所者および出身者、または養育里親家庭で育った里子が、経済的理由により早稲田大学への進学を断念することのないよう2017年度入学者より募集を開始した奨学金
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文学部1年
埼玉県熊谷女子高等学校出身
松本 真奈さん
※学生の所属・学年は取材当時のものです。
恵まれた環境で学べる幸せに感謝し、他者を支えることの大切さを実感
日本や世界の歴史・文化を広く、深く学びたいとの想いから早稲田大学への進学を志しました。しかし、社会的養護が必要な立場にあり、経済的な負担の大きい私立大学への進学は諦めざるを得ない状況でした。そのような中、「紺碧の空奨学金」はまさに一筋の光となりました。この1年間、早稲田大学で学ぶなかで視野が大きく広がり、アイヌ民族といったマイノリティの問題について深く考える機会にも恵まれました。大学外では、社会的養護を必要とする進学希望者を支援するボランティア活動に参加し、他者を支えることの大切さを実感しています。このような恵まれた環境で学び続けられる幸せを日々感じ、改めてご支援くださる皆さまへの感謝の気持ちが高まりました。私もまた、誰かの背中を押せる存在になれるよう、努力していきたいと思います。
- 学生交流奨学金
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早稲田大学の派遣留学プログラムによって留学する学部・大学院学生を対象とした奨学金
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国際教養学部3年
大阪明星高校出身
砂田 健太郎さん
留学先:ニュージーランド ヴィクトリア大学ウェリントン
※学生の所属・学年は取材当時のものです。
留学で得たかけがえのない財産
「温故知新」の学びを活かして
大学で国際関係学や人間的力量学を学ぶ中で、ニュージーランドの先住民マオリの権利問題に関心を持ち、 留学を決意。 現地ではマオリ語や文化を学びながらハカのコミュニティにも参加し、精神性や価値観を知 ることができました。その経験を活かし日本国大使館でマオリ語を紹介。特に印象的だったのは、マオリの王の逝去に伴い、議会での喪中スピーチを見学したことです。伝統と政治が交わり、歴史が今に生きる瞬間を目の当たりにしました。さらに現地企業や政府機関を訪問し、政策やビジネスの実態に触れ、また多様な背景を持つ人々との交流から異なる価値観を理解することの重要性を学びました。これもひとえに学生交流奨学金の支援のおかげです。今後は、日本とニュージーランドの土地政策や経済の課題に向き合い、国際社会に貢献できるよう努めたいと思います。
寄付額の推移・使途
2024年度は、総額約40億円にのぼるご寄付を頂戴しました。 教育研究活動のさらなる充実と世界に貢献する学生の育成を目的とした「早稲田大学応援基金」には、約7億4,000万円のご支援を賜りました。ご支援は、文理横断/融合型の教育プログラムの推進や学びを止めないための奨学支援など、多岐にわたる事業に幅広く活用されております。
また、先進的な知の創出を支える研究分野へのご支援も着実に広がっており、ナノ・エネルギー、ロボット・モビリティなどの研究領域を指定した寄付や、大学院生・若手研究者のための研究奨励資金などを通じて、学術の最前線を支える研究基盤の強化に繋がっております。 さらに、こうした教育研究を推進するための環境整備の一環として、2023年度より募集を開始した「早稲田キャンパス新9号館建設募金」には、累計約4億6,800万円を超える多くのご支援をいただきました。皆様からの継続的なご支援が、次代を担う人材育成の大きな原動力となります。
今後とも本学の取り組みにご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
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