旧松尾鉱山(岩手県八幡平市)からは、かつて、鉄やヒ素を含む強い酸性の地下水が流れ出し、閉山後も北上川をはじめとする川の汚染が問題となっていました。しかし1982年に、この酸性の地下水を中和する施設が稼働したことで、水質が改善しました。今回、処理施設の運転開始から40年を迎えたことを記念して、地下水の浄化処理を通して環境保全を考える記念シンポジウムが、9月13日に盛岡市で開かれました。
第1部の基調講演では本学理工学術院の所千晴教授が登壇し、カーボンニュートラルからみる水の問題を通じて、SDGsを踏まえた将来の鉱害防止事業の在り方についての講演を行いました。また、第2部のパネルディスカッションでは所教授がパネラーとして登壇し、特別ゲストで女優ののんさんと共に、地下水が流れ込む北上川を清流に戻すための取り組みを振り返り、環境保全の重要性を考えました。
第2部パネルディスカッション 所千晴教授(左から3番目)
シンポジウムの詳細はこちらをご覧ください。
https://matsuo-neutralization40th.jp/