School of Social Sciences早稲田大学 社会科学部

その他

【社会科学部報No.52掲載】早稲田を、愛して、護って。

【社会科学部報No.52掲載】早稲田を、愛して、護って。

4年 森田 華子さん

activity18_1

Profile
森田 華子(もりた はなこ)
八千代高校出身
早田ゼミ所属

早稲田災害対策学生チーム(通称:早稲田レスキュー、略称わせQ)に所属し、代表を務める。「災害から早稲田を護る」ということを団体の目的・目標とし、大学の環境安全管理課と新宿区危機管理課と協力体制の整った学生チーム。結成日は2007年11月、当時は10人弱からはじまった活動も、今では24人にまで増え、大好きな早稲田を護ろうと、日々活動している。

activity18_2

Q. 行っている活動内容について教えてください。
A. 大学、およびその周辺の災害時の救援・救助活動(避難誘導、応急手当、避難所設置、運営、初期消火など)をしています。大学が避難場所として指定されているのですが、もし地震が起こったとき、混乱が起こらないように地域の方々と連携する仕組みを考えたりしています。 災害時、交通機関が長時間不通となった場合に、徒歩で帰宅する目安の距離が20キロ圏内とされているのですが、歩いたらどれくらいだろう?というのを去年は皆で100キロハイクに出てみて体験してみましたよ(笑) チームには、理工学部で建築や土木を勉強している人もいるし、私のようにまちづくりに関心がある人もいます。さまざまな学部の学生がいて、とてもユニークです。

Q. 商店街の方々とは普段も交流があるのですか?
A. はい、あります。地球感謝祭などのイベントなどにも呼んでいただいたり、よく声を掛けてもらっています。早稲田の商店街の連合の取りまとめをキッチン・ミキ(グラウンド坂、22号館前のお店)のマスターがされていて、それもあって、あのお店にはよく行きます。

大学防災訓練でアルファ米とオリジナル冊子を配布

大学防災訓練でアルファ米とオリジナル冊子を配布

Q. 活動に参加されたきっかけは?以前から関心があったのですか?
A. 新入生勧誘期間のときにチラシを見て、「あ、おもしろそう」と思ったのがきっかけです。学生読書室で、早稲田のまちづくりに関する本を読んでから興味を持っていました。早稲田の商店街のまちづくりって、有名で、今のゼミに入った理由にもつながっています。防災は、まちづくりと密接に関わっていて、地域の人との関わりも深い。あと、一年生のときに中国語の授業を履修していたこともあり、地震国でもある台湾に短期留学したことがあったのですが、今思うと、興味・関心が「防災」だったように思います。 もともと早稲田に入学したのも、街の雰囲気が好きだったからで、社学に決めたのは、経営や商学とか、社会の勉強がしたいと思っていたからです。社学って、他の学部に比べて個性的な子が多いなと思います。なんというか、少し独特な。昼夜開講制(当時)だからでしょうか?わかりませんが、昼間部に移行しても変わらないで欲しいと思います。

Q. このイベントに参加して感じたことは?
A. いままで、日本は何度も災害を経験しながらも、そのほとんどが事後対応だったんですね。早稲田にも危険性がある中で、対応が遅れ、迅速性に欠けたことによって犠牲者を増やしてしまわないためにも、防災という考え方が本当に大切だと思います。学部の承諾なども得られれば、各学部で避難訓練も実施していきたいです!

2009年1月23日に行われた大隈講堂防火訓練

2009年1月23日に行われた大隈講堂防火訓練

防災訓練の様子

防災訓練の様子

Q. 活動をしていて印象に残っていることは?
A. 全国の学生で、私たちのような活動をしている人が集まる「防災 ユース・フォーラム」というものがあり、昨年参加させてもらったのですが、東京にはこれだけ多くの大学があるにもかかわらず、大学の団体として出ているのは私たちだけでした。なぜだろうと思いましたね。他大学や他地域にも私たちの活動を通して、呼びかけていくことで、東京の防災力向上にも貢献できたら良いと思います。新宿区の区長さんや消防士の方々にお会いしたときにも「頑張ってね」と声をかけられてとても嬉しかったです。

小学生たちと防災キャンプ

小学生たちと防災キャンプ

Q. 最後に新入生、在学生に向けて、メッセージをお願いします。
A. ぜひ、この早稲田という街を好きになってほしいです。ただ通うだけの街ではなくて。商店街の方々が、「昔にくらべてお店に来てくれる学生の数も減ったし、つきあいが希薄になっているのがさみしい」とおっしゃっているのを聞いたことがあります。食事をしていても、ひとり無言で食べていたり、話しかけてはいけないような感じがするとか…。商店街の人たちは早稲田の学生に元気になって欲しい、おいしいものを食べさせてあげたいと思ってくれています。商店街の方々と親しくなったら、きっと、もっと早稲田が好きになると思います。

「私は実際に地震を経験したことがあるわけではないし、その怖さは体験したことがある人にしかわからないかもしれない。けれど、私にできることをしたい」という森田さん。学生だからできること、学生にしかできないことがあります。彼女のような学生たちに、早稲田の平和は今日も護られているのだと感じました。

お気に入りのエンジのジャンパー

お気に入りのエンジのジャンパー

(聞き手・構成:志熊万希子)
掲載:社会科学部報No.52

Page Top
WASEDA University

早稲田大学オフィシャルサイト(https://www.waseda.jp/fsss/sss/)は、以下のWebブラウザでご覧いただくことを推奨いたします。

推奨環境以外でのご利用や、推奨環境であっても設定によっては、ご利用できない場合や正しく表示されない場合がございます。より快適にご利用いただくため、お使いのブラウザを最新版に更新してご覧ください。

このままご覧いただく方は、「このまま進む」ボタンをクリックし、次ページに進んでください。

このまま進む

対応ブラウザについて

閉じる