School of Social Sciences早稲田大学 社会科学部

About the School

学部について

From the Dean

学部長挨拶

社会科学部長 山田 満

Dean HP用1966年に創設された社会科学部は本年(2016年)で50周年を迎えることになります。早稲田大学全体では比較的新しい学部ですが、半世紀という大きな節目であることは間違いありません。この間、多くの本学部出身の先輩諸氏が各方面で活躍していることからもわかります。半世紀の重みをいま私をはじめ多くの方々が噛みしめると同時に、次の半世紀に向けて新たなヴィジョンを抱いているところではないでしょうか。

翻って国際関係の50年を日本との関係で見るに、1972年には沖縄復帰、日中国交正常化、73年には第4次中東戦争の勃発とその影響による石油危機の発生、89年には東西冷戦の象徴であったベルリンの壁の撤去が始まり、米ソ首脳によるマルタ会談を経て冷戦が終焉しました。しかし、91年には湾岸戦争が始まり、日本では国連平和維持活動法(PKO法)が成立し、自衛隊の海外派遣が始まるなど日本の国際貢献の在り方が変わりました。他方で、米ソの大国主導の国際秩序から国際連合の役割が増大していく転機になったわけです。

2016年現在の国際関係を見ると、冷戦後のさまざまな国際平和への取り組みが後退するような事件が起きています。そのなかでも、私たちの日常生活を揺るがすテロリストの残虐な行動が、2001年の9・11事件以降さらに世界的規模にまで展開されています。また、領域をめぐる伝統的な国家間の緊張や対立が増大してきています。とは言うものの、政治や安全保障の対立を尻目に、国境を超えた経済の動きは私たちに益々大きな影響力を発揮してきています。

このように平和、開発、人権、環境など国際社会を揺るがす大きな諸問題に私たちは直面しています。創設50周年を迎えた社会科学部は時代が抱えてきたその時々の深刻な問題に真摯に向き合ってきました。つまり、「社会科学の総合」を目指す「社会に開かれた」学部として、社会が直面する諸問題解決に向けた取り組みを重視してきたのです。その試みが既存の専門分野を超越した「社会構想力」を理念に掲げてきた所以です。

社会科学部は、1994年に開設した大学院社会科学研究科、2016年設立の先端社会科学研究所と共に社会科学総合学術院を構成し、〈学際化〉、〈臨床化〉、〈国際化〉の三つの理念を掲げてきました。これら三つの理念は、パズルのような複雑化した国内問題や国際問題を理解し、新しい問題解決能力を培うための社会構想力を身に付けるうえでの基本的な概念であるといえます。

〈学際化〉とは、複眼的な視座から問題の本質を読み解くことです。社会科学部では政治学、法学、経済学、商学などの社会科学の学問分野はもちろん、歴史や文化などの人文科学、生命、環境などの自然科学、さらには情報科学などの専門科目が選択できます。これらの専門を広く学ぶことで問題のさまざま側面を理解する能力を培って欲しいと思います。〈学際化〉は社会科学部ならではの魅力の一つです。

また同様に、〈臨床化〉は当学部創設以来、社会との接点を有する学生が多く在籍していたこともあり、アドバンテージの高い分野であるといえます。それぞれの研究分野に基づき現場に出ていくことで、在籍中に問題の本質を現場から理解することも期待しています。たとえば、本学部の60以上あるゼミナールを見ると、フィールドスタディーと関わるゼミが多いことも特徴的です。とりあえずは、「百聞は一見に如かず」の考え方は学問においても重要なテーマと考えています。

最後に〈国際化〉です。2011年度から本学部では英語学位プログラムの現代日本学プログラム(CJSP)を開設しました。現在多くの留学生が当学部で学んでいます。同プログラムでは、学部在籍中に留学を希望する者、あるいは留学から帰国して異文化理解を持続したい者など、いわゆる一般(日本語)プログラムの学生も積極的に履修しています。両プログラムにおける学生間の相互交流も盛んです。また、当プログラムの拡充や融合を目指したプログラムも計画されており、社会科学部の〈国際化〉はいっそう活発になっています。

以上のように、社会科学部が目指す〈社会科学の総合〉が理解できたかと思います。グローバル化する社会や複雑化する社会を読み解く能力、社会構想力を〈学際化〉、〈臨床化〉、〈国際化〉を理念とする社会科学部で培って欲しいと願っております。

 

Page Top
WASEDA University

早稲田大学オフィシャルサイト(https://www.waseda.jp/fsss/sss/)は、以下のWebブラウザでご覧いただくことを推奨いたします。

推奨環境以外でのご利用や、推奨環境であっても設定によっては、ご利用できない場合や正しく表示されない場合がございます。より快適にご利用いただくため、お使いのブラウザを最新版に更新してご覧ください。

このままご覧いただく方は、「このまま進む」ボタンをクリックし、次ページに進んでください。

このまま進む

対応ブラウザについて

閉じる