School of Social Sciences早稲田大学 社会科学部

その他

【社会科学部報 No.48掲載】全力「闘球」。

【社会科学部報 No.48掲載】全力「闘球」。

4年 細川 明彦 さん

activity7-1

Profile
細川 明彦 (ほそかわ あきひこ)
京都府出身
伏見工業高校出身

WASEDACLUB(各種スポーツスクールの運営、スポーツチームの育成・指導、サポーターズクラブの運営を行なっている特定非営利活動法人)に参加し、毎週日曜日小学生にラグビーを教えている。
また体育の授業のTA(ティーチングアシスタント)も担当している、人気者のお兄さん。

Q. 早稲田に進学した理由は?
A. 中学校の頃から漠然と早稲田に憧れていました。知り合いや親が早稲田というわけではまったくなかったのですが、テレビをつけて、ラグビーをやっているのって早慶明戦くらいしかなくて。その中のどこかに行きたいなという感じでした。

Q. 大学での経験は、今の仕事のバックボーンになっていますか?
A. 僕の家の前の家に住んでいた、家族ぐるみで仲良しだった知り合いが早稲田に進学したんです。で、その人から新しいスポーツ科学部のことや、新しい制度ができるみたいだという話を聞いて、自分も行けるんじゃないかなって思ったのがきっかけだったんですが、スポ科のほうではなくて、こちらの自己推薦入試を選びました。

Q. 学校の成績も良かったみたいですね。
A. 朝ボートを漕いで、昼ご飯食べて、夕方授業受けてゼミ行って飲み会もあって。で、また次の朝は練習。ゼミの打ち合わせやディベートの勉強をしなくてはならなかったけど、当時はそんなにスケジュールが詰まっていたという感覚はなかった。今、考えてみれば忙しかったし、肉体的、精神的にもきつかったはずだけど、あの時だからできたのかな。それに、今だから思うけど、社学じゃなかったら4年で卒業できてないと思う!

activity7-2

Q. 出身高校は、ドラマ「スクールウォーズ」の舞台。
A. 僕が高校生だったころも、1年に3学年合わせて50人も自主退学・留年・退学で辞めていくような学校だったんです。早稲田へは誰も進学していなかったので、挑戦したくなって受験しました!はっきりいって駄目もとでしたけど。でも、教育実習にこの前行ったとき、みな挨拶をするようになっていたり、校門指導の先生が立っていたり、休み時間に遊んだり食べたりして授業中は寝るなんてこともなくなっていて、まじめに授業を受けていて、かなり変わっていました。映画化されたものもみんなで集まって見ましたよ。

Q. ラグビーを始めたきっかけは?(高校時代は京都代表として活躍)
A. 中学生のときに始めたんですけど、兄の影響です。ずっと兄の背中を追いかけていたように思います。それで早稲田に入れて、早稲田ラグビー部に入って、本当によかったです。

activity7-3

Q. 今の学生生活は?
A. 学生生活は、一言でいうと充実しています。社学はおもしろい授業もたくさんあります。ただ、授業が午後からなのですが、実は練習も午後からなので、もっと出たい授業がありました。ラグビーに集中したいときは授業が適当になってしまうこともありましたけど、試験のときなどに先生に「ラグビー部なので」っていうのは言っていないです。あと、教師になりたくて、4年間で地歴公民の教職免許の授業は履修できたのでよかったです。

Q. ラグビーを通して得たものは?これは忘れられない、というエピソードがあったら教えてください。
A. ラグビーを通して出会えた仲間です。一生切れないですから。もちろんそれは部員だけではなく、本当に多くの人に出会え、人間関係が広くなったことで、自分自身がすごく成長できたと思います。教える楽しさも知ることができました。ワセダクラブの手伝いはボランティアで、とにかく楽しいからやっています。あと、ラグビーは心の底から泣けるスポーツだということです。最後の試合直前はロッカールームで最上級生みんなが入ってきて、みんな一言ひとことづつ自分の思いを皆に伝えて、号泣するんです。試合前に泣くなんて、他のスポーツではないでしょう?社会に出てからも絶対に経験できないことだし、一生に今だけ。これを大切にしたいです。

activity7-4

Q. TAやワセダクラブをしていて思うことは?
A. ラグビースクールも3年目になると顔を覚えてくれるし、子供たちだけではなくて、家族とも仲良くなります。「早稲田ラグビー」っていったら、俺、って言ってくれるんですよ!プレッシャーですけど、すごく嬉しいです。日曜日の朝にやっているので、シーズンや練習の日は試合の前に小学生の相手をするっていうのは体がもたないこともありますが…。TAは一年生のときからあるのは知っていて、やれるならいつかやりたいなと思っていました。今年で二年目です。

Q. 現在はもう4年生。将来は?
A. 僕は留学するつもりです。あと、体育の教員免許もとりたいと思ってます。前に大学のラグビー部の監督をしないかっていう話もあったのですが、断ってしまいました。普段から部員はいろいろなところに行ってコーチもしているんですよ。最終的には教師になって、ラグビー部の顧問になりたいです!

activity7-5

Q. 普段心がけていることは?
A. 僕はひざの前十字靱帯の断裂を、2度してしまって、今も手術してないので靭帯がないままラグビーしているんです。けど全力でプレーしようと思っています。モットーは流されず、自分の行動に責任を持つこと。1年のときから上井草の寮で生活していますが、寮では節電節水も心掛けています(笑)食生活も。野菜をたくさん食べて、炭酸は飲まないし、お菓子ももともとあまり食べないし、たばこ絶対吸わないですね。でもコーヒーは大っ好きですよ。

Q. 目標としている人はいますか?
A. 中田英寿かな。あれくらい自分のチームを強くするために言うべきことは言う、「サッカーだけの人になりたくない」って自分で言っていますが、そういう姿勢が好きです。僕もラグビーだけじゃなくて勉強もしたかったし、それが早稲田を選んだ理由でもあると思います。落ちたら浪人するか、大学行かないで留学するかって言ってました。

activity7-7

Q. 最後にひとこと
A. ラグビー応援に来てください!悲しいことに学生の応援が減ってきているので…。一度見たら本当にはまると思います。痛そうとか、怖そう、野蛮なんてイメージはなくしてください。僕らも毎日戦っていきます!

インタビューをさせてもらった約一ヵ月後、なんと、抜群のリーダーシップにより部員約140名もいる中で、夏合宿MVPを受賞し、監督からも「こんな男がいればチームは強くなる」と大絶賛されているという記事がラグビー部HPに掲載されていました。これからの彼の活躍にも期待です! 彼のように、こんなに熱い大学生活を送れるかは、あなた次第です。

(聞き手・構成:志熊万希子)
掲載:社会科学部報No.48 2006年秋号

Page Top
WASEDA University

早稲田大学オフィシャルサイト(https://www.waseda.jp/fsss/sss/)は、以下のWebブラウザでご覧いただくことを推奨いたします。

推奨環境以外でのご利用や、推奨環境であっても設定によっては、ご利用できない場合や正しく表示されない場合がございます。より快適にご利用いただくため、お使いのブラウザを最新版に更新してご覧ください。

このままご覧いただく方は、「このまま進む」ボタンをクリックし、次ページに進んでください。

このまま進む

対応ブラウザについて

閉じる