⽣きられた新宿1975―2025
1975年、建築家ピーター・グラック、歴史家ヘンリー・スミス、評論家多木浩二がMoMA(ニューヨーク近代美術館)で「SHINJUKU: THE PHENOMENAL CITY」展を企画しました。 新宿は20世紀を通じて商業・文化の先進性と社会的うねり、計画的秩序と自然発生的混沌が交錯する特殊な都市空間として発展してきました。 同展では入江経一、鈴木明、真壁智治ら若手建築家や中川道夫ら写真家が、写真・フォトモンタージュ・オブジェ・地図や大型の「経験図」を用いて新宿の特異性を表現しました。 展覧会は米国内を巡回して高く評価されましたが、日本での公開はありませんでした。 今回50年ぶりに展示資料が東京に戻り、回顧展が開催されるとともに、WHITEHOUSE(百人町)での“Parallax City”、王城ビル(歌舞伎町)での“「状況」劇場”、 工学院大学(西新宿)での“都市の経験 1975–2025”という三会場で新世代による作品が展示され、早稲田大学の原資料公開と連動して「生きられた新宿」が描き出されます。
*展覧会にはシンポジウム、演劇、ギャラリートークが併催されます。
【企画1】 ⽣きられた新宿1975 原資料特別公開
1975 年ニューヨーク近代美術館 “SHINJUKU: THE PHENOMENAL CITY”展の原資料
「⽣きられた新宿」展開催の⼀環として、1975 年にニューヨーク近代美術館(MoMA)で展⽰された⼤型図⾯(「経験図」)の現存するものと関連資料を早稲⽥⼤学14 号館の⼀階展⽰室で公開します。図⾯作者の下書き、企画者多⽊浩⼆らのメモ、MoMA に展⽰された⾷品サンプル(現物)、会場の写真など貴重な資料も展⽰します。
会期:2025年10 ⽉25 ⽇(土)〜11 ⽉15 ⽇(土)
※会期にご注意ください。
10⽉30⽇(木)〜11⽉3⽇(月)(早稲田祭期間)、11月9日(日)は閉室です。
シンポジウム開催の10 ⽉26 ⽇(日)は、催事前後の時間(12:00-13:00, 16:45-18:00)に開室します。
会場:早稲田大学14号館1階特別展示室 地図
時間:⽉曜⽇〜⼟曜⽇ 12:00-18:00 (日曜祝日は休)
主催:早稲⽥⼤学社会科学総合学術院「⽣きられた新宿」実⾏委員会
協力:早稲田大学文化企画課
【企画2】オープニング・シンポジウム
1975年展の関係者と 2025 年展の関係者が一堂に会し、展⽰作品を紹介しつつ新宿の過去と現在を俯瞰するシンポジウム
⽇時:2025 年10 ⽉26 ⽇(日)13:30 ‒ 16:30
会場:早稲⽥⼤学8号館106教室 地図
⼀般公開・⼊場無料
<プログラム>
13:30 開催の挨拶:佐藤洋⼀(早稲⽥⼤学)
13:40-14:30 パネル1 MoMA展と新宿の歴史を振り返る
司会:ジョルダン・サンド(ジョージタウン⼤学・國學院⼤学)
ヘンリー・スミス(コロンビア⼤学) × 真壁智治(M.T.VISIONS) × 初⽥⾹成(⼯学院⼤学) × ホルヘ・アルマザン(慶應義塾⼤学)
14:40-15:30 パネル2 2025年「新経験図」の挑戦
司会:宮園侑⾨(アムステルダム芸術⼤学)
樫原徹(⼯学院⼤学)× 中島直⼈(東京⼤学)× 吉江俊(東京⼤学)
コメント:真壁智治
15:40-16:30 パネル3 写真・映像の新宿1975 -2025
司会:佐藤洋⼀
中川道夫(写真家)× 齋藤直紀(GROUP/東京⼤学)