School of Social Sciences早稲田大学 社会科学部

About the School

学部について

From the Dean

学部長挨拶

社会科学部長  早田 宰

社会科学部は1966年に創設されました。発足当初より「社会に開かれた学部」を理念として、当初は夜間学部として歩みを始めました。その後、日本の社会状況が大きく変化するなかで、1998年に昼夜開講学部へ、そして2009年に昼間学部へと変容を遂げてきました。現在、早稲田大学は文部科学省スーパーグローバル大学創成支援に採択され、世界のトップレベルの研究・教育大学をめざしています。社会科学総合学術院にはグローバルアジア研究拠点が設置されており、世界の最先端の研究成果を学ぶことができます。数多くの校友が社会のリーダーとして日本全国のみならず世界の各地で活躍しています。

私たちは地球規模の多様な危機やリスクに直面しています。気候変動、異常気象などによる風水害や干ばつ、生態系や生物多様性の崩壊、人為的な環境災害、そして新型コロナウィルスなどの感染症は全世界に大きな影響を与えています。それらの対策の成否は、国や地域の格差を広げ、その影響は全世界に連鎖してゆきます。歴史的にも環境と戦争は深く関係しています。世界中の人々の協力とそのためのグローバルガバナンスが重要ですが、各国や利害関係者の足並みを揃えることは難しい課題です。その背後には、人種や民族、あるいは宗教や思想の違いなどの紛争や対立があります。

社会科学部は、1994年に創設された社会科学研究科、2016年に創設された先端社会科学研究所と共に社会科学総合学術院を構成し、現代社会の複雑な問題を解決するための人材育成を標榜しています。そのために「学際」「臨床」「国際」の三つの理念を掲げてまいりました。この三つの理念は、多様化、複雑化する現代社会を深く理解し、問題の発見と解決の道筋を整え、よりよい社会を構想し、実現するための重要かつ基本的な理念であると捉えています。

「学際」とは、多領域の知を結集するための方法を構築することです。例えば新型コロナウィルスを乗り越えていくためには、医学や公衆衛生をはじめ、市民一人ひとりの新しい日常生活様式の実践、企業の経済活動、政府の対応の適切な連携が必要であり、そのためには、確固たる歴史・哲学の理解、正しい情報を考えるデータ科学、世界の多様な文化や価値観の人々と対話するコミュニケーション力、経済やビジネスの理解、法制度やガバナンスのデザインなど多様な知を総動員して取り組まなければなりません。

「臨床」という言葉は、「臨床検査」など医療や心理の分野においてよく耳にしますが、社会科学、とくに行動科学では、実際におきている現場起点で考えるという意味で使われます。現実は想定外のことが発生し状況が刻々と変化してゆきます。生きた現実を正しく理解しながら最善の意思決定をおこない行動をやわらかく修正していく生き方や英知を身に着けてほしいと考えています。例えば、社会科学部には60以上ものゼミナールが設置されていますが、数多くのゼミナールがケーススタディやフィールドスタディを実践していることは、この「臨床」を重視している一つの表れであるとも言えるでしょう。

「国際」といった言葉は、大学では日常的に使われるものですが、社会科学部の国際は、スーパーグローバルともいうべきものです。社会科学部においては2011年度からすべて英語による講義の「現代日本学」プログラムを導入して、世界に貢献できる日本という理念を鮮明にしました。2018年度からソーシャルイノベーションプログラム「Transnational and Interdisciplinary Studies In Social Innovation Program」=「TAISI」=「大志」へと発展しました。日本語と英語を融合させて学ぶ環境が整っており、世界各地から社会改革を志す若者が集まってきています。

社会科学部には多くの海外協定校があり、海外を身近に感じるコーディネートされたプログラムが充実しています。学習戦略をデザインし、自分主体の学びを実践するための科目「ラーニング・コミュニティ」や、英語で専門を学ぶ「グローバルラーニング」、現代社会が直面しているテーマについて、多角的な切り口から問題を分析する「社会科学総合研究」、その他1,000科目以上の講義科目を通じて新しい問題意識を開拓してゆきます。学びのモチベーションをアップしながら新しい自分を拓くことができる学部です。ここでぜひ真実の仲間に出会ってください。

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