School of Social Sciences早稲田大学 社会科学部

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学部について

From the Dean

学部長挨拶

社会科学部長  佐藤 洋一

社会科学部は1966年に創設され、60年近くにわたって、社会とともに、新しい学びのあり方を模索しながら、歩んできました。

創設時は、勤労学生を対象にした夜間学部でしたが、国内の労働環境の変化もあり、1998年から昼夜開講学部、さらに2009年以降は昼間学部へ移行しました。また、英語だけで学位が取得できる現代日本学プログラムを2011年から開始し、現在はTAISIプログラムと名前を変え、アジア各国をはじめとして、世界各国からの学生を受け入れ続けています。英語プログラム導入の背景には急速に広がった国際化・情報化があり、国際社会における学びのあり方を模索した結果、世界に開かれたプログラムを提供する形になったのです。社会情勢を見定めながら、様々な試みを重ね、時代に先駆ける学びの場を提供すべく、常に模索を続けています。

創設当初より社会科学部は、「社会科学の総合」をコンセプトにしています。その姿勢は今も変わりません。政治学・経済学・法学・商学などの伝統的な社会科学をベースにし、そこに人文科学・自然科学を加えた社会科学部のカリキュラムは、幅広く様々な学びを提供します。かつては、多様な分野を擁した学部は国内的に少なく、「何でも学べる」ことを大きな特徴としてきました。

本年度から社会科学部は、「社会科学の総合」を現代的に捉え直し、コース制を導入し、新たな幕を開きます。我々が現在直面している社会問題の背景は複雑かつ広がりがあります。気候変動や社会的経済的な格差の増大など、一国の中、狭い視野では解決できない問題です。何が問題なのか、問うべきものを明確にするためには、広く複眼的なアプローチ、洞察力が必要です。問題解決策を考えていくためには、様々な分野の知見への理解をもとに問題の奥行きを捉えることが必要です。そして解決策を導き出すためには、さまざまな人々の知恵を結集し、方向性を導き出していくための方法が必要です。

コース制では、現代社会を考えるための5つの大きなトピックのもとで、知の重ね合わせ、問いの発見、問題解決能力を養っていきます。入学者は2年生の前期までの1.5年間で伝統的な基礎的分野(ミニマム・ディシプリン)を中心に学びます。その後、2年生の後期から、5つのコースのいずれかに属することになります。それぞれのコースは重ね合わせの発想で構成され、社会の動向も踏まえたコースワークにおいては、実社会の中でのフィールドワークやリサーチ、あるいは実践的なプロジェクトも行われます。卒業時の「課題研究」において、卒業論文あるいは卒業プロジェクトに取り組みます。学問分野を重ね合わせ、人々の叡智の結集を考え、新たな社会の創出を担う人材を育てていきます。

社会科学部は、1994年に創設された社会科学研究科、2016年に創設された先端社会科学研究所と共に社会科学総合学術院を構成しています。教員・職員・学生が一体となって、新しい学問のあり方、学びのあり方を模索し続けてきたことが我々のアイデンティティだと自負しています。その骨格となるコンセプトが、「学際・国際・臨床」です。学際は、すでに述べた学問の重ね合わせのことで、多領域の知を結集し、総動員していくこと、国際は、世界レベル・地球スケールでの学びと研究を行っていくこと、臨床は、社会の現場を起点に考えるという我々の態度を表しています。現場では想定外のことも発生します。我々が対象とするのは、状況が刻々と変化している社会そのものなのです。

さて、まとめると、社会科学部は、社会科学の総合を基礎として、「学際・国際・臨床」のコンセプトに、新たな学びの場、学問のあり方を模索し続ける活動体です。ぜひ皆さんもその一員となってともに活動を始めましょう。社会科学部が拠点としている14号館は1998年に建てられ、当時は大学内では先端的な建物でした。創設60周年に向けて、新たな学びの場、学問のあり方を模索する場として、14号館の使い方をリ・デザインしていきたいと思います。学問には場が必要であり、場は学問の形成を促してくれます。新たな学問のあり方、場のあり方について、議論し、模索し、実践していく姿勢をより一層ドライブさせたいと思います。皆で活気ある場を作っていきましょう。

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