このたび、社会科学研究科にて博士学位を取得された平田仁子氏が、「環境分野のノーベル賞」と呼ばれる「ゴールドマン環境賞」を受賞されました。
同賞は、環境保護活動で功績があった人に贈られる国際的な賞で、毎年、世界の6つの地域で1人ずつが受賞します。日本人の受賞は23年ぶり3人目で、女性としては初めてです。
平田氏は、福島第一原発事故後に日本政府及び企業が精力的に石炭火力発電の建設を推し進めてきたことに対して、気候変動の観点からNGOとして取り組みを行ってきたこと、それにより建設計画の約3分の1に相当する事業が中止に至り、脱炭素社会の実現に貢献したことの功績を高く評価され、このたびの受賞に至りました。
平田氏は、早稲田大学大学院社会科学研究科にて、博士論文「気候変動と政治 日本の気候政策統合の到達点と課題」を執筆され、博士学位を取得されました。本学は、引き続きWaseda Vision150の研究ビジョンである「世界の平和と人類の幸福に貢献する研究」を展開し、「世界で輝くWASEDA」の実現に向けて、たゆまず歩みを進めていきます。
(平田氏プロフィール)
出版社勤務後、1996年より米国環境NGO「Climate Institute」に所属。1998年団体設立当初より気候ネットワークに参加し、気候変動に関する国際交渉や国内外の気候変動・エネルギー政策の研究や分析、提言・情報発信などを行う。CAN-Japan代表も兼務。著書に『原発も温暖化もない未来を創る』(編著、コモンズ、2012)、『新版 よくわかる地球温暖化問題』(共著、中央法規出版、2009)ほか。千葉商科大学非常勤講師。聖心女子大学卒、早稲田大学大学院社会科学研究科博士課程修了。博士(社会科学)。
ゴールドマン環境賞 Webサイト(英語)
ゴールドマン環境賞 プレスリリース(日本語)