School of Social Sciences早稲田大学 社会科学部

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【社会科学部報 No.48掲載】富士山麓にも、シャガク沸く。

【社会科学部報 No.48掲載】富士山麓にも、シャガク沸く。

3年 原田 祐介 さん

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Profile
原田 祐介(はらだ ゆうすけ)
東京都出身
都立国立高校出身

学生ボランティア企画集団NUTSの代表を務め、WAVOC(早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター)と力を合わせつつ、活発にボランティア活動に取り組んでいる。 『富士山をきれいにするプロジェクト』は多くの人が学内の立て看板やテレビで見聞きしたことがあるのではないでしょうか?

Q. 早稲田の社学に入学したきっかけは?
A. 広く学際的に学ぶという学部の方針、学問を知識として学ぶのではなく、物事の本質をとらえるものを学べると思ったからです。すごく仲の良かった友達が現役の頃早稲田を目指していて、自分もいいなと思って。現在の生活は充実していて、とても楽しいし、授業が選択方式なので自分が学生生活でやっていきたいことと学びたい学問との両立ができているんじゃないかなと思います。

Q. 社学でよかった!と思ったことは?また社会科学部が役立ったことはありますか?
A. 企業の方との付き合いもあったので、昼間が空けられていると時間を合わせやすかったです。午前中にアルバイトをしたり、お昼に外と連絡を取り合うことが多 いし、反対に夜に勉強する時間ができて、すごく有効に使えたと思います。大学は授業も固定されていないので、自分で、うまく授業を履修しました。

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Q. サークルに参加されたきっかけは?
A. たまたま1年のときに誘われて、説明会に行ってみたんです。そうしたら、自分の持っていたボランティアに対するイメージが、既存の「かたい」「まじめ」とかいうそういう、思われがちなイメージと違ったんです。団体のコンセプトもそうで、中高ではバスケをしていたのですが、大学では違うことしたいなと思って、気軽に参加できる感じがあり参加しました。気がつけば、1、2、3回目すべてに参加していました。どんどん関わりが深くなっていって、自分の立場が変わってくると、見えるところもまったく変わってきました。それに、富士山のごみ問題をよく耳にしていたのだけれど、実際に毎週毎週どこにゴミがあるのか、場所を調査しにいくという活動に参加して、生で見る現状がひどくて、これなんとかしたいなぁって思ったのが始まりです。

Q. このプロジェクトに参加して感じたことや得たものは?
A. 一年目はプロジェクトがあって、そこにくっついて参加しているだけで、「楽しい」部分しか味わっていなかった気がします。もちろんそれも成長のひとつになったけど、参加する側から作る側になって、苦労が生まれてきた。考えることが多くなって、そういうところから得られるところのほうが大きかったです。やはり、一番上でやっていくことになると、自分がやることがひとつひとつの行動、言動が団体のイメージを決めてしまうし、見定められるので、重圧ではあるけど、今までそういう機会はなかったので大きな経験でした。学生は弱い部分もあると思うのですが、学生にしかできないこともあると思っています。

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Q. この活動は外部とコンタクトを取ることが多かった?
A. 週1で出向いたり、ということはありましたが、忙しいときには毎日電話を・・・という時もありました。ボランティアをしている人は本当に十人十色で、モチベーションも1人1人違うし、参加している学生も早稲田だけではなくて、20校くらいの出身のメンバーがいます。プロジェクトを実行するときは60校くらいに呼びかけをしています。ポスターや電話、などなど。やっているうちは一心不乱にできました。

Q. 活動にはお金もかかる?どのように運営しているのですか?
A. 日本テレビで集めた募金のお金とか、24時間テレビの収益の環境プロジェクトで、社会貢献のひとつの形として行う活動がこれなので、そこから出してもらっています。プロジェクト当日、参加者がごみ拾いをやりやすいよう、毎週日帰りで調査に行ったり、スタッフ研修合宿を行った。朝高田馬場のロータリーに集合して車で行くんですよ。

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Q. どの辺りを清掃するのですか?樹海も?富士登山もしました?
A. だいたい一合目、二合目の清掃をするんですが、計画的に全体の富士山のマップをみながら行います。周りにある国道を入っていったり、林道とかを車で入っていって、ポイントの近くになったら歩いて、ゴミがどこにあるかを見て、調査報告書を作ります。ゴミを見ているとすべて拾いたくなるんですけど、プロジェクトに適した場所を探すことがまず仕事なのですこし我慢しています(笑)樹海も調査する範囲の一部分です。もちろん雪の降る時期はいかないです!何回も富士山に出向いていて、今年だけでもう17回、でも登頂したことがないので、登山シーズンに記念として行こうと思っています!それをやっておかないと、心残りになりますよね(笑)

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Q. 普段心がけていることはありますか?
A. とりあえず、やっぱり誰よりも団体のことを考えないといけないと思っています。選択肢はたくさんあるのだろうけど、勉強、遊びなどなど、全部を完璧にやることは不可能だし、なにを取るかっていうときには絶対自分はその団体をとろうって思って活動してきました。お世話になってきた先輩から言われた言葉で、選択肢があるのは弱い、っていわれたことがあって。それは腹をくくってまず中心になるものを持てという意味で。僕はボランティアの活動を第一に考えています。一年目の入学当初は法学の分野に興味があって、そういうので授業も固めていたのですが、2年3年と、ひとつの団体で活動しているうちに、そこで活躍するためにはどうしたらいいのかっていうことに興味を持つようになりました。環境に対するもの、そのまま活動にリンクするものを選んだり、と。

Q. サークルはあなたにとってどんなもの?学生生活の中心ですよね。
A. はい。色々なきっかけは大学にたくさん溢れていて、社会科学部に入って、この団体に所属して本当に良かったです。自分の方向性とかも、興味も変わりました。本当に打ち込めるものを見つけられたのは幸せです!

Q. 今は3年生。将来は?
A. 様々な人と様々な関わりを持って、ひとつ大きなことを目指してやってきたという経験をして、そういうことが好きだなと感じました。できればそういう、プロジェクトを立ち上げて引っ張ってゆける仕事をしたいです。まだ漠然としていますが、自分でマネージメントしながらやっていくというようなのが、この1年を通していっそう好きになりました。もちろん、ボランティアとか環境っていうのは自分の将来の、生活の一部分で関わっていきたいです。誘われた説明会や交流会も参加しています。友達で就職活動、経営者とのつながりを持たせるプロジェクトとか、面白いことをしている人もいて、学生同士の交流会での話など、別の部分で人脈がつながったこと、いろんなつながりをこれからも大事にしていきたいです。

Q. 最後にひとこと
A. 大学生活を、学業だけで終わらせたくないなって思っています。もちろん、生活の中にサークルを置かずにやってきた人というのも、知識がたくさんあったりして、尊敬できます。でも、それ以外の活動、そのひとつにサークルがあると思いますが、早稲田はそういうのが多いのが良いところだと思います。

WAVOCは、早稲田大学の学生や教職員に限定されたものではなく、18歳以上の方であればどなたでもご利用いただけるセンターです。全国の中でもかなり充実したものとなっているそう。気軽に参加してみてはいかがでしょうか?この活動に興味を持たれた方、http://www.nutsgets.com/にアクセスしてみましょう!

(聞き手・構成:志熊万希子)
掲載:社会科学部報No.48 2006年秋号

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