Waseda Research Institute for Science and Engineering早稲田大学 理工学術院総合研究所

プロジェクト研究

右心室組織ハイブリッド循環シミュレータを用いた新たな三尖弁治療デバイスの提案

Study of newly tricuspid valve treatment device using a tissue-hybrid circulatory simulator
  • 研究番号:25C09
  • 研究分野:technology
  • 研究種別:奨励研究
  • 研究期間:2025年04月〜2026年03月

代表研究者

高田 淳平 理工総研が募集する次席研究員
TAKADA, Junpei Junior Researcher

理工学術院総合研究所 岩﨑 清隆 研究室
Waseda Research Institute for Science and Engineering

URL:https://w-rdb.waseda.jp/html/100003286_ja.html

研究概要

三尖弁は肺高血圧症の進展に伴い右心室が拡大することにより閉鎖不全が生じる。日米における心臓弁手術のうち約25%において三尖弁に対する手術が実施されており、そのうち90%が弁を摘出せずに切除・縫合等により接合形態を整える弁形成術であると報告されていることから、三尖弁形成術は多くの心臓弁手術で実施される治療法であるといえる。一般的に施行される弁輪を矯正する人工弁輪縫合術では、多くの場において僧帽弁用デバイスの流用しており三尖弁の構造や特性を考慮した治療法は少ないといえる。また三尖弁閉鎖不全症は弁輪の拡大と右心室の拡大の組み合わせにより生じるため、逆流症にもいくつかのパターンが存在する。これらの現状から、手術件数と逆流発生パターンの多さに対して治療選択肢が少ないといえる。本研究ではこれらの課題点を克服する新たな三尖弁治療デバイスを提案し、実用化を目指す。

本研究では、①弁輪の全周を固定しない、②様々な形状を用意することにより患者毎の弁輪形状に対応可能、という2点を満たす新たな弁治療デバイスのコンセプトを考案する。本治療コンセプトは複数個の円筒型デバイスを弁輪に縫合して中に通した糸を引っ張ることにより治療後に弁輪径や形状を変えることができる。これまでの研究で開発した生体外評価試験システムを用いて、治療デバイスのデザイン・材質選定を行う。そして選定後のデバイスを大動物に植え込み、有効性評価試験を行いたいと考えている。有効性評価試験を行う。研究計画スケジュールを下図に示す。2024年度現在コンセプトの考案まで終了しており、2025年度よりすぐデザイン選定試験を実施する準備が整いつつある。

2026年度までにデバイスのデザイン・材質を決定し、2026年後半からは実用化へ向けた研究へシフトする。

年次報告

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