Waseda Research Institute for Science and Engineering早稲田大学 理工学術院総合研究所

プロジェクト研究

日本と中国の庭園の空間構成に関する比較研究-江戸時代の京都庭園と明後期の蘇州庭園を事例として

A comparative study on the spatial composition of Japanese and Chinese gardens-A case study of Kyoto garden in the Edo period and Suzhou garden in the late Ming Dynasty
  • 研究番号:23C09
  • 研究分野:environment
  • 研究種別:奨励研究
  • 研究期間:2023年04月〜2023年09月

代表研究者

方 愷 理工総研が募集する次席研究員
HOU, Gai Junior Researcher

理工学術院総合研究所 古谷誠章 研究室
Research Institute for Science and Engineering

URL:https://w-rdb.waseda.jp/html/100002210_ja.html

研究概要

歴史的な資料分析により、日中庭園の源流と発展には密接な関係があることが示されている。本研究では、既往研究の限界を突破して、日中庭園を相互に関連する連続的な進化体として捉える。また、庭園と山水画の関係は密接であり、両者は山水の模倣と抽象であることから、本研究では中日庭園がともに絵画理論の影響を受けていることが示されている。そのため、本研究では絵画理論を参考に庭園の研究を展開している。庭園は「東洋における空間の建築学」であり、本研究の中心概念である「空間構成」は、建築学の空間理論の新しい視点を用いて庭園の研究を展開する試みである。

蘇州園林と京都園林はそれぞれ中国の江南地域と日本の関西地域を代表しており、園林が比較的集中していて、時代の幅も似ているため、本研究では蘇州園林と京都園林を典型的な事例として調査・研究を行う。
また、本研究では園林と密接な関係にある山水画の理論に焦点を当て、山水画の空間理論を用いて園林の空間構成をまとめ、分析を行う。
最後に、要素空間法などの研究方法を用いて、「空間」という核心概念を中心に園林の空間構成を研究し、歴史資料を比較することで、中日園林の相違点や共通点を解析し、両者の源流と進化を詮索する。
現在、本研究は2年間進行しており、これからは、基本データベースに基づいて、日本と中国の庭園の事例分析の結果を比較し、両者の空間的な修辞技法や表現を含む違いや相関関係をまとめる予定である。歴史的資料と照らし合わせて、両者の間に存在しうるその脈流を解釈する予定である。最後に、研究成果を分析・解釈し、学術論文の形で発表する予定である。

年次報告

Page Top
WASEDA University

早稲田大学オフィシャルサイト(https://www.waseda.jp/fsci/wise/)は、以下のWebブラウザでご覧いただくことを推奨いたします。

推奨環境以外でのご利用や、推奨環境であっても設定によっては、ご利用できない場合や正しく表示されない場合がございます。より快適にご利用いただくため、お使いのブラウザを最新版に更新してご覧ください。

このままご覧いただく方は、「このまま進む」ボタンをクリックし、次ページに進んでください。

このまま進む

対応ブラウザについて

閉じる