- 研究番号:22C12
- 研究分野:technology
- 研究種別:奨励研究
- 研究期間:2022年04月〜2023年03月
代表研究者

牧野 遼作 理工総研が募集する次席研究員
MAKINO Ryosaku Junior Researcher
理工学術院総合研究所 渡邊克己研究室
Research Institute for Science and Engineering
研究概要
VR技術およびそれによって提供される空間は,人々に対して新たなコミュニケーション様式を与えることが予想される.これまでとは異なる特性をもった空間において,人々のコミュニケーションがどのように変化するかを,検討することはコミュニケーション研究にとって重要な課題である.本計画では,VR空間でのコミュニケーション研究を進めるための基盤となる知見を提供すること目的として,VR空間でのコミュニケーションに関わる知覚についての基礎実験を行う.
本研究計画では,コミュニケーションに関わる基本的な知覚についての実験をVR空間を行う.
申請者はこれまで,VR空間に点灯するオブジェクトを2つ設置し,点滅のパターンで条件分けをし,2つのオブジェクトがコミュニケーションしているか否かのアンケート調査と,オブジェクト間を通過できるか否か知覚判断を回答してもらう実験を行ってきた(牧野ら, 2019).結果,アンケート調査では有意な差が見られたが,知覚判断では有意差は見られなかった.本計画では,これまでの実験の結果を踏まえ,より正確なアンケート調査の実施と新たな点滅パターンの追加を検討し,知覚判断にて有意差が見られるパターンを見出すことを目的とする.具体的な計画としては,6月に実験を開始し,8月から実験結果の解析を行い,以降成果の発表および論文投稿を目指す.本計画の成果は,VR空間における人々のコミュニケーションの基礎知覚を検討するものとなり,今後VR空間上のでのコミュニケーションプロジェクトの基礎となる知見を提供しうるものとなりうる.