Waseda Research Institute for Science and Engineering早稲田大学 理工学術院総合研究所

プロジェクト研究

新規生物活性ペプチドの取得を基盤とした医薬・マテリアルの開発(2期目)

Development of drugs/materials based on novel bioactive peptides
  • 研究番号:22P08
  • 研究分野:bio
  • 研究種別:プロジェクト研究
  • 研究期間:2022年04月〜2025年03月

代表研究者

小出 隆規 教授
KOIDE Takaki Professor

先進理工学部 化学・生命化学科
Department of Chemistry and Biochemistry

URL:http://www.chem.waseda.ac.jp/koide/

研究概要

本プロジェクトは、ランダムな分子集団(ライブラリ)からの探索(スクリーニング)や分子デザインによって新規な生物活性ペプチドを取得し、それらを医薬品やバイオマテリアルの開発に応用することを目的とする。
ペプチドは数十残基のアミノ酸からなる中分子であり、ランダムなライブラリから生物活性や標的特異性を発揮するペプチドが取得されてきた。これらは医薬品やバイオマテリアルの機能化剤としての利用が期待されるが、医療にペプチドを利用するには生体内での易分解性を克服する必要がある。申請者はこの課題を克服するペプチドとして、①3重らせん構造を形成するペプチド(3重らせんペプチド)、②Dアミノ酸を含むヘテロキラル型ペプチドの2つに着目した。これらは通常のペプチドと比べて生体内で分解されにくい。だが、この分子構造を持った多様なライブラリ作製の例はなく、またこのようなライブラリからシステマティックなスクリーニングによって有用なペプチドを得ようとする試みもこれまでに報告されていない。
1期目後半はcovid-19の蔓延や隣研究室の火災とその後処理の影響により、実験室での研究活動が大幅に制限された。そのため予定より進捗は遅れたが一定の成果を得ることができた。①酵母中に発現する3重らせん型ランダムライブラリ、②ビーズ上に構築されたヘテロキラル型ランダムペプチドライブラリを開発し、いずれからも標的タンパク質に結合する新規のペプチドを複数取得した。1期目の研究成果は、これらの方法が生物活性ペプチドを効率よく取得するための基盤技術となることを示すものである。2期目ではこれまでに確立した基盤技術を利用し、個々の標的タンパク質ごとに医薬品リードや再生医療用バイオマテリアルの開発に有用な新規ペプチドを取得し、特許出願や論文報告を経て産・官と共同した開発研究につなげる。

年次報告

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