Waseda Research Institute for Science and Engineering早稲田大学 理工学術院総合研究所

プロジェクト研究

医学教育用ヒューマノイドの開発

Development of Humanoid for medical education and skill traning
  • 研究番号:16C05
  • 研究分野:technology
  • 研究種別:奨励研究
  • 研究期間:2016年04月〜2017年03月

代表研究者

岸 竜弘 理工研が募集する次席研究員
KISHI Tatsuhiro Researcher

理工学研究所 高西 淳夫研究室
Research Institute for Science and Engineering

研究概要

我々は医師の臨床手技の訓練に利用する医学教育シミュレータの開発に取り組んでいる.本研究はこの機器を医師の模擬的な診察や治療を通じた訓練に利用することで,未熟な医師や看護師による診察や治療によって生じる患者の不利益を無くすことを目的としている.特に,臨床手技のうち,全ての医師が備えるべき基本技能といわれる神経診察の訓練に適用できるヒューマノイドの開発に注目し研究を進めている.医師は神経診察を通じ,体の一部位のみではなく,複数部位を診断した結果を統合することで,患者の疾患が発生した原因や問題となっている部位を特定する手技を求められる.したがって,神経診察に対応した患者シミュレータは全身を模擬することが必要である.これまで最終的に全身型の患者シミュレータを実現するにあたり,開発が困難な点を考慮し,頭部と腕部を優先して開発を進めてきた.

腕部においてはまず高い応答性で力の伝達の有無を変化させることが可能な肘関節のハードウェアが開発された.開発されたハードウェアを利用し,前腕部に搭載した6軸力センサに対する反力を制御することで,パーキンソン病や振戦の症例を含む肘関節単体での症例が再現された.さらに,この肘関節を含み肩から肘までを含む腕部ハードウェアが開発された.一方,これまで手部は未開発であった.これによって,手部を含む腕部全体での症例再現が不可能であった.さらに,症例再現は肘関節単体の動作にとどまっていた.医師は腕部における疾患を網羅的に診察するため,患者に腕部全体を動作させる指示を出し,これに対する患者の腕部の動作を観察する手技を行っている.この手技の訓練を達成するためには複数関節を複合した動作中の疾患の再現が必要となる.

年次報告

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