- 研究番号:14P23
- 研究分野:technology
- 研究種別:プロジェクト研究
- 研究期間:2014年04月〜2017年03月
代表研究者

松方 正彦 教授
MATSUKATA Masahiko Professor
先進理工学部 応用化学科
Department of Applied Chemistry
URL:http://www.matsukata-lab.jp/
研究概要
2016年末のCOP21のパリ協定の発効にみられるように、省エネルギー化は世界的な極めて重要な課題のひとつであり、エネルギー・化学関連の産業は二酸化炭素の大きな排出源としてであることから、プロセスの高効率化、省エネが必要である。化学産業において中核をなす触媒反応プロセスと蒸留分離はエネルギー多消費プロセスであり、様々な省エネルギー化技術が実用化されているが、その省エネルギー効果についてはほぼ飽和状態となっている。また、シェールガス・オイル等新しい化石資源の台頭、新エネルギーへの展開には、新しい原料転換技術と環境浄化技術の開拓を目指した新規触媒反応が必要とされている。本研究プロジェクトでは、規則性ナノ空間の特異性を活用し、新規触媒プロセス環境技術の開発、および分離工程の大規模な省エネルギー化を達成するため、分子サイズによる分離を可能とするゼオライトをはじめとした規則性ミクロ多孔体材料を用いた新規触媒と膜分離技術の研究開発を行うことを目的としている。ゼオライト合成と修飾の化学を基盤とし、新規触媒および分離膜に適したゼオライトの合成技術開発および、高活性選択性を有するゼオライト触媒、高透過率・安定性を併せ持つゼオライト膜の開発を行っている。これを通じて、規則性多孔体の化学に基づく革新的技術の社会実装を目指したプロセス開発を国家プロジェクト、産業界との共同研究などによって推進している。