Waseda Research Institute for Science and Engineering早稲田大学 理工学術院総合研究所

プロジェクト研究

組織再生機能に優れた複合足場材料の開発研究(2期目)

Development of composite scaffolds excedllent in tissue-regenerative function (2)
  • 研究番号:17P17
  • 研究分野:technology
  • 研究種別:プロジェクト研究
  • 研究期間:2017年04月〜2020年03月

代表研究者

山崎 淳司 教授
YAMAZAKI Atsushi Professor

創造理工学部 環境資源工学科

研究概要

再生医療において特に硬組織(骨組織)再生を安全かつ高効率に行うためには、適切な組織構造を保持する細胞外マトリクスの構造を模倣した足場に細胞を接着させ増殖させることが求められ、組織接着性に優れ組織再生能や抗感染性に優れた足場材料の開発が必要不可欠である。このため「表面構造や特性が、細胞の接着、増殖、分化などに及ぼす影響を明らかにし、生体適合性に優れ抗感染性を有する細胞親和性と機械的特性を両立した無機結晶/細胞活性因子の複合足場材料基材を創製する」ことが本研究の目的である。例えば、歯の歯根表面に存在する厚さ数μmの特殊な有機・無機複合層は、外側に向かって歯根膜・歯槽骨と順次結合しており、歯を歯槽骨内に生体的かつ力学的に安定植立し、さらに歯根膜を歯へ密着固定して感染(歯周病)を防止するのに決定的な役割を果たしており、この有機・無機複合層の再生が歯周病治療の1つのコア技術となる。また、骨粗鬆症状態の骨や骨折の治療にも、適切な患部位に迅速に骨再生を行うための足場の構築が効果的である。本研究では、生体親和性を有する適切なアパタイト系リン酸カルシウム結晶、窒化物結晶、酸化物結晶、金属、高分子などの基材を探索・創製し、それに細胞活性化因子、DNAなどの有機シグナル物質を複合化して、目的の細胞増殖・分化を設計でき、かつ組織再生・抗感染性などの機能を付与した足場材料の開発を行う。そして、医療実装を目指した技術開発を産官学連携によって推進する。

年次報告

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