Waseda Research Institute for Science and Engineering早稲田大学 理工学術院総合研究所

プロジェクト研究

次期月着陸探査搭載能動型蛍光X線分光計の研究開発(2期目)

Study of Active X-ray Spectrometer for future lunar landing mission
  • 研究番号:17C07
  • 研究分野:science
  • 研究種別:奨励研究
  • 研究期間:2017年04月〜2018年03月

代表研究者

長岡 央 理工研が募集する次席研究員
NAGAOKA Hiroshi Researcher

理工学研究所 長谷部 信行研究室
Research Institute for Science and Engineering

研究概要

いまだ謎の多い太陽系固体惑星の形成初期過程を解明するため、月や小惑星といった天体への惑星探査計画が世界各国で進行中である。また生命の起源となる元素H,C,N,S等が、火星と木星の間にあるメインベルトに存在する始原的小天体から地球へ供給された可能性があり、そのような始原的な天体を目指すことで、惑星探査は地球物質科学だけでなく、新たに生命科学といったより広い学術領域までその可能性を広げつつある。このような世界的背景の中、日本では現在月・小天体に向けた探査計画が急速に進行中である。惑星探査では、その天体の化学組成を求めることが主要課題の一つであり、その起源や進化を知る上で必要不可欠である。

本研究の目的は、現在日本で計画中の惑星探査機への搭載に向け、元素分析装置の開発を行うことである。探査機には厳しいリソース制限と観測時間のなかで、より多くの地質情報を取得しうる高性能な元素分析装置の開発・搭載が必須である。早稲田大学長谷部研究室では、着陸探査車に小型X線発生装置を搭載した能動型X線分光計を提案している。日本では月周回機かぐやの成功に後押しされ、次の段階として着陸機に加え探査車による月表面探査計画が進行中である。この計画では探査車により出来るだけ広範囲を限られた観測時間で調査することが望まれる。従って搭載される科学観測機器にはその科学的な要求を達成可能な能力を備えていることは大前提で、可能な限り小型・軽量かつ低消費電力化を図ることが必要である。本研究ではこれら要求を満たし得る観測機器を作成し、宇宙空間での運用に耐え得るかどうかの各種試験を実行する。

年次報告

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