【開催報告】6月27日理工総研が募集する次席研究員 2024年度第1回報告会

2024年6月27日（木）、本学理工キャンパスにて「2024年度第1回理工総研が募集する次席研究員報告会」が開催されました。
理工総研は次世代を担う研究者の育成・支援を目的に次席研究員を募集しており、理工総研が募集する次席研究員は理工総研のプロジェクトに関連した最先端の研究を推進しています。この総研募集次席研究員の研究報告会は年2回開催されています。今回も会場での報告や質疑応答をオンライン視聴するハイブリッド方式にて開催されました。

開会に先立ち、木野所長より次席研究員に向けて、日本の研究力に関する課題と次席研究員への期待、自身の研究が社会にどのように役立つか考えることの重要性、また、自身の研究をどのように話せばどういった評価が得られるのか意識してほしい、との挨拶がありました。

質疑応答の様子

新規嘱任者からは、嘱任以前の研究実績と今後の研究計画や過去3年間の理工総研募集次席研究員としての成果を踏まえた新規嘱任期間での研究計画が報告され、既嘱の研究員からは、現在までの進捗と今後の展開に関する報告がありました。また、9月に任期を迎える研究員からは、研究成果とともに、嘱任期間中に獲得した外部研究資金や論文発表、招待講演、受賞などの報告があり、理工総研募集次席研究員として様々な経験を積んできた様子が伺えました。

最後に古井副所長による講評・挨拶では、理工総研募集次席研究員は理工総研の重要な活動のひとつであり、そのなかで次席研究員が多くの成果をあげていることはとても喜ばしいことである、自身の研究内容を魅力的に発信することは難しいことではあるが、今後も分かりやすい発表を意識しながら研究を続けて欲しい、という次席研究員への期待が述べられました。

オンラインでは多数のご参加をいただきました。ご協力いただいた関係者の皆様へ厚くお礼申し上げます。

発表者および題目

・池沢聡「可動性メタサーフェス光学素子の研究」
・金武重「光熱効果を利用した高圧液体の熱物性測定技術の開発」
・スブラマニアンナタラジャン「使用済みリチウムイオン電池材料のエネルギー貯蔵応用へのアップサイクル」
・パタショヴデミテリ「バイオメディカルデータの処理及び解析方法の開発」
・馮起「マルチタスク学習を用いたシーン理解による複合現実感の向上」
・山本浩輔「知覚的意識の生起における高次認知過程の役割」