有機合成シンポジウムは、春と秋の2回開催される有機合成化学の最先端の研究発表の場であり、毎年秋は国際会議場に多くの研究者や学生が集まり、活発な議論を行ってきました。今回、3年ぶりとなる対面での会場開催となりました。2日間にわたってオーラル&ポスター発表およびポスター発表、合わせて41件の発表により有機合成化学の最新の成果が報告され、150名を超える参加者が白熱した討論を行いました。
口頭発表では、全合成、金属触媒を用いた新規反応開発、フロー合成、有機触媒を用いた新規反応開発などの研究発表があり、熱のこもった活発な議論が行われました。さらに2日目午後の後半には、口頭発表の演題も含めた全41件のポスターセッションが行われ、活気に満ちた質疑応答で研究者同士の交流も大いに深まりました。
本シンポジウムでは学生発表者を対象とした「優秀ポスター賞」を選考しており、厳正なる審査の結果、特に素晴らしいと認められた5件(5名)が選出されました。閉会式でシンポジウム実行委員長の山口潤一郎教授より受賞者の発表と表彰が行われ、盛会のうちにシンポジウムは終了しました。