科学技術振興機構(JST)未来社会創造事業の所千晴教授を研究代表とする本格研究として2019年度(探索研究は2017年度から)に開始された公開シンポジウムを、2022年10月28日大隈講堂小講堂+WEBINARハイブリッド方式にて開催した。会場参加は約40名、WEB参加は約190名であり、後者の参加者が多いことが目立った。
未来社会創造事業「持続可能な社会の実現領域」運営統括、文部科学省 科学技術・学術政策局研究開発戦略課戦略研究推進室室長からご挨拶をいただいた後、外部の有識者三名による車載電池業界、高度接着技術研究、循環経済ビジネスの三つの観点からの基調講演をいただいた。プロジェクト推進側からも全体概要と、電気パルス法によるLiイオン電池、接着体の革新的物理分離技術開発の現状、およびLiイオン電池、太陽光パネルを対象にしたライフサイクル研究について報告した。それらを踏まえて、パネルディスカッションを行い、実装に向けた研究開発の有機的連携、リサイクルへの付加価値、ビジネスにおける安全や評価基準を軸に、所教授をモデレーターとして有識者で議論いただき、有意義な示唆を得た。