2021年「電力技術懇談会 総会・研究報告会・特別講演会」をオンライン開催した。
まず活動報告として、グループA「未来社会を支える電力エネルギーシステムの構築」について、リーダの林教授より研究報告及び次年度計画の発表をいただき、今年度退職される副会長の大木教授より「周波数領域反射法によるケーブル劣化一標定」研究のご報告をいただいた。つづいて、グループB「新たな系統技術と東南アジアへの支援」について、リーダの伊庭教授より研究報告及び次年度計画の後、「定置用蓄電池システム普及拡大検討会での議論のご紹介」と題して研究報告をいただいた。当会では例年、総会の後の懇親会の場で田村記念賞・真田賞の学生への授与式を行うことになっているが、今年度はオンラインということもあり、画面上で授与式を行い、受賞学生より感謝のコメントをいただいた。学生にとっても良い記念となり、今後の活躍に期待したい。また、特別講演として、石井教授より「再エネ主力化・分散化時代の電力システムに関する国際標準化の取り組み」と題してご講演をいただいた。電力システム技術の国際標準化におけるビジネスモデルや、国内の取り組み、さらには早稲田大学が国内外19大学を取りまとめている文部科学省卓越大学院でのパワー・エネルギー・プロフェッショナル育成プログラムでの国際標準エネルギーマネジメントプログラムに関する内容を紹介された。
講演後は質疑応答もWEB上で活発な議論がされた。オンライン開催の場合は、遠方からの参加者が増えることもあり、今年度の総会には例年よりも多くの参加をいただいた。しかし、講演中一度サーバーがダウン(WEBEX)したために、3分ほど中断された。こちらについては、今後講演会を開催する上で重要な改善課題となる。