Waseda Research Institute for Science and Engineering早稲田大学 理工学術院総合研究所

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【開催報告】2020年9月25日「電力技術懇談会」について

プロジェクト研究では、「実用化レベルにある再生可能エネルギー発電と、エネルギー貯蔵システムを活用するための、次世代グローバルグリッドの設備計画、実運用可能性、有効性検証を行うことを目的」としており、そのために必須となる技術の国際標準化最新動向に関して、国内著名な研究者による講演を実施した。本講演の開催はコンソーシアム電力懇談会により早稲田大学学内において例年数回実施しているが、今年は新型コロナ感染症感染拡大防止を踏まえ、初めてWebによるリモート開催を試みた。適切な講演運営により聴講者からは高い評価を得た(講演会事務及び講演者は西早稲田キャンパス63号館に集合)。
講演者として、一般財団法人電力中央研究所システム技術研究所の大谷哲夫様(通信システム領域副研究参事)により、「監視制御システムを対象とした国際標準(IEC61850)の概要と活用方法」という演題にて講演を頂いた。電力ネットワークにおける保護・制御システムを対象とした通信サービスとプロトコルの国際標準IEC61850の体系と新たな適用分野の紹介に加え、実際の適用事例及び将来像について説明して頂き、従来遠方で参加が難しい電力会社の実務担当者からも多くの質問と意見が挙がった。
次の講演者として、株式会社東光高岳エネルギーソリューション事業本部の高畠龍輔(電力システム製造部技術部長)により、「実運用システムへの国際標準の活用事例紹介」という演題にて講演を頂いた。大谷様の講演に引き続き、実際の送電線過負荷保護システム、配電用変電所遠方監視制御装置、及びデジタル変電所向け監視システムへのIEC61850の実例を紹介して頂いた。メーカ独自規格から国際標準規格に伴うマルチベンダー化や短時間の開発などの利点が示された。一方、聴講者からは通信点数の増加による信頼性低下の懸念が示されたが、誤転送の低減による信頼性向上などの可能性などの意見交換がなされた。

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