本国際会議の第1回は2010年11月に開催されましたが、その4ヶ月後に東日本大震災が発災し、東北を中心とする各地で未曾有の被害が発生することになります。本会議のテーマは都市の持続可能性をどう高めるかでしたが、まさにその実力が試される事態に直面したわけです。東日本大震災から8年が経過し被災地の復興も進みつつあります。しかし未だに解決されない課題、有効に機能しなかった復旧/復興策など、常に反省と評価をくりかえしながら、次代へと伝えていかなければなりません。またこれらの知識は急速に変化するアジアの新興諸都市にでこそ共有されるべき内容と考えました。
今回、松島において開催した本国際会議は、2010年の会議を継承しつつ、日本が蓄えた知識と知恵を共有し、広く展開することを意図しました。東アジア情勢の不安定さが懸念されましたが、中国、韓国、台湾、日本から90名以上が参加し、盛況のうち終えることができました。
記念講演会は、佐々木淳一氏(都市再生機構)「都市再生機構による震災復興支援の取り組み」および渥美裕介氏(東松島みらいとし機構)「分散型地域エネルギー自立都市 宮城件東松島市の取り組み」が報告され、約70編の研究報告が行われました。