今回の企画は、先端科学(特に最先端素粒子物理学・宇宙物理学)の内容を一般の方々に紹介することを目的として開催した。とくにこれから将来の進路等を決める高校生や大学生を対象に、科学の面白さや重要性を伝えることも目的としている。内容は現代の素粒子・宇宙物理学の最大の謎である暗黒物質とはなにか、宇宙が形作られるうえでどのような役割を果たし、また、科学者がどのように探索をしているのかを全天周型プラネタリウム映像を見ながら紹介する、というものであった。
開催日の12月14日(土)は、新宿コズミックセンターに老若男女問わず100名近い来場者があり、はじめての企画としては非常に盛況であった。年齢分布も10代から60代までおおよそ同数に分布しており、年代問わず、科学への関心が伺えた。映像に先立って、寄田が20分ほどかけてスライドを用いて解説を行い、また、上映後にはフォローアップを加えることで来場者の理解の手助けを行った。最後に質問タイムも設け、それに対する回答を行い、企画を終了した。
新宿コズミックセンターの担当者や来場者からも、今後もこのような科学のアウトリーチ活動を続けていくことは価値があると評価されており、継続的に続けることを検討している。